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内容説明
<「水木しげる漫画大全集」FINAL SEASON!>
「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」といった代表作はもちろん、幻の貸本や新聞掲載の1コマ漫画まで、あらゆる水木漫画をコンプリート。未収録原稿や、カラーイラストなども余すことなく収録した唯一無二の完全版をお届けします。京極夏彦責任監修『水木しげる漫画大全集』第3期全35巻刊行開始!!
『水木しげる漫画大全集』(1997-2013)、第3期、第16回配本。
★収録作品
「カランコロン漂泊記 思い出す人々」「ゲゲゲな日々」「睡眠なチカラ」「ゲゲゲの家計簿」「その後のゲゲゲの家計簿 『ビッグコミック』創刊の頃」
★資料編
★解説「出会い・叱責・大福――水木先生との思い出」村上健司(ライター・妖怪探訪家)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」3-33号(通巻101号)
・ある日の一言「とにかく食うために必死だったネ」
・荒俣宏氏 特別インタビュー 知の巨人が語る水木しげる―― その二
(ほか)
自身がつけていた家計簿を漫画化した、他に例をみない自伝作「ゲゲゲの家計簿」をはじめ、エッセイ漫画や随筆などを収録し、漫画家・水木しげるとその家族の足跡を辿る一冊! さらに、木版画にもなった「妖怪道五十三次」のイラストや、貴重な紙芝居資料も収録! ★解説「出会い・叱責・大福――水木先生との思い出」村上健司(ライター・妖怪探訪家)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
24
恐ろしいことも信じられないような残虐な日々も、この人の表現だとなんだか笑えてしまうのだけど、珍しく笑えなかったのが従軍慰安婦(ピー屋、女郎屋)の描写でした。三百人近い兵隊を三人の女性が「処理」することにびっくりし、並ぶ代わりに小屋を観察することにした水木さんが一瞬遭遇した朝鮮人女性。「兵隊だって地獄に行くがそれ以上に地獄ではないか」という淡々とした言葉は、やっぱり恐ろしかった。良き夫・父・息子がその精神をこのような経験でむしばまれる恐ろしさ。戦争は本当に嫌だなあ。2020/07/28
ぐうぐう
22
水木しげるは多くの自叙伝を描いたが、本書に収録されている『カランコロン漂泊記』のような、身辺雑記をテーマにしたエッセイ漫画は、また違った味わいがあって面白い。たわいのない思い出のようでいて、そこからは水木の死生観が窺えたりする。子供の頃、テストで110点取ったと勘違いしたエピソードが象徴するように、水木の人とは違ったものの見方が、面白い逸話を次から次へと生んでいく。水木しげるに妖怪が見えるのは、当たり前のことなのだ。2018/04/08
軍縮地球市民shinshin
7
数ヶ月積ん読にしてあった水木全集を引っ張り出して読む。晩年のエッセイ漫画。やはり何度読んでも面白い。単行本も持っているのだが。2018/08/30
大臣ぐサン
1
90年代に連載された『カランコロン漂泊記』と最晩年の『ゲゲゲの家計簿』を中心に収録。どちらもビッグコミックに連載された自伝漫画だ。『ゲゲゲの家計簿』の連載が開始された時のことは覚えている。数ある自伝漫画の中でも、発見された極貧時代の家計簿を基に漫画化というのは斬新だった。よく知られているエピソード以外に家計簿から蘇ったエピソードも楽しめるのが特徴。2020/05/25