竹書房怪談文庫 贄怪談 長男が死ぬ家

著者名：斉木京【著】

竹書房（2020/02発売）

• ISBN：9784801921863

内容説明

その家では必ず長男が早世する…。呪われた旧家の恐るべき因縁とは!?

小説投稿サイト〈エブリスタ〉内、
「ホラー×怪談」部門で17日間連続第1位( 2019/12/03 ～2019/12/19)
「ホラー×心霊」部門で17日間連続第1位( 2019/12/03 ～2019/12/19)
「ホラー」全体部門でも6日連続1位(2019/12/07～2019/12/12)
話題沸騰の長編ホラー小説が文庫になって登場!!!

その家では、代々長男が早世する――。
実話怪談蒐集家の種島正輝は、ある地方の旧家の因縁めいた話に興味を惹かれ、独自に調査を開始する。だが、その因果の元を辿るうち、さらなる凶事が連鎖し、種島たち関わった人間を巻き込んでいく……。
一家が密かに祀ってきた“みろくさん”とはなにものなのか……?
読みだしたら止まらない、ノンストップホラー小説!

著者について
斉木 京(さいき・きょう)
福島県出身。現在は東京都在住。
幼少の頃から怪談や妖怪に傾倒。
共著『田舎の怖イ噂 』『怪談 生き地獄 現代の怖イ噂』。
怪談最恐戦マンスリーコンテスト佳作。エブリスタ×竹書房「怖い噂」コンテスト佳作。竹書房〈最恐小説大賞〉優秀作品選出。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[HANA]

実話怪談風ホラー。代々長男が早死にする旧家。そこに纏わる秘密にかかわる事になったフリーライターと霊媒。もうこういうストーリーだけでB級ジャパニーズホラーを想像してしまう。内容もまさにB級ホラーで私のような好きな人には堪らない。秘密の内容も後半から始まる攻防も、こちらも中々派手でいい感じ。あと他の人も言及してるけど郷内心瞳を思わせる部分も多々あり。ただ向こうが実話怪談を謳いながらもサイキックバトルが始まったり主人公の斜に構えっぷりが「なろう」を思わせたりするのに対し、こちらは素直に楽しめて面白かったです。

2020/08/16

[Yu。]

繁栄を約束せれる代わりに、負の連鎖を背負う羽目となったある家系を代々縛り続けてきた謎に触れた事から始まる地獄絵図。。おもしろい‼️ 久々の“アタリ”作品です。。そうそう、ここまでくると“実話”というワードに縋るのではなく、あえてフィクションものとして推した方が良いかと‥いや、むしろその方がいい‥。

2021/01/11

[にゃんた]

kindle unlimited で。非常に怖かった...。「本文をご覧になる方についてもそれぞれの責任で...」。もうそれだけで恐怖心倍増。陽のある明るいうちにしか読み進められなかった。祟られ筋と言われる丑蔓家の真実...。今も背中が後ろが怖い...。

2020/03/16

[雨]

実話なのか、それとも創作なのか？でもこう言う話好きです。最初に自己責任で、と書いてありますが幸い我が家は女系家族で私で終わりの予定なので安心ですね（笑）父も次男なので（笑）

2020/03/11

[高宮朱雀]

実話かと思って読み始めたが、途中からフィクションらしき記述が垣間見えるようになり混乱。ちょっと中途半端かな…。 異教徒となり輝かしい今後を手に入れる事と引き換えに、自身の長男を贄として差し出す。例え背に腹は変えられない状況に置かれていたとしても、大切な家族を犠牲にしてまで縋るほどの価値があったのか？一族の為と言いつつ、歪んだ自尊心を満たす為の手段になっていたのではないか？と疑念や憤りの思いが強く残る読後感。

2021/06/05