新・帝国主義の時代 右巻 日本の針路篇

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新・帝国主義の時代 右巻 日本の針路篇

  • 著者名:佐藤優【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 中央公論新社(2020/02発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784120044861

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内容説明

国際社会は弱肉強食の「新・帝国主義」の時代に入った――。右巻では、大震災で弱体化した日本に中露韓など各国が牙をむく情勢下、日本人と日本国家が生き残るための戦略を示す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

13
沖縄学の父、伊波普猷の「沖縄人の最大欠点」は読んでみたい(10頁)。恩を忘れる沖縄人だと。日本のエリートはひよわ。想定外の危機に萎縮(34頁)。そこには答えがないのだ。丸暗記教育の悲劇。沖縄人は差別の論理に憤る(182頁~)。米軍基地の偏在に(184頁)。国の最高責任者から軍縮の一言が出てこない。オバマ大統領にいえる人は誰もいないのか? 他方、ロシア人は政治を悪とみなす(329頁)。日本の針路というときに、米軍基地、福一原発、TPPは避けられない論点。佐藤氏はロシア専門家だから、こうしたものを相対化した。2013/06/21

非日常口

6
アイデンティティと著者は言うが、現在の日本国民の中でどれだけの人が胸を張って言えるだろう。「外交は言葉の芸術」と本書にある。逆に、芸術を読み解くための基礎教養を私たちは求められるということだ。リーダー不在論が出ているが一歩間違えばそれは独裁になる。消去法で残ったいえる現政権に、未来のエリートは存在するのだろうか。他国と過去の関係から今の日本、そして自分の輪郭が浮彫りになってくるのではないか、そこから自分の土地の意見が醸成されるのではないかと改めて感じる。09年から今までの流れを見つめ直すため二巻本。濃い。2013/04/02

T坊主

4
1)菅元総理はソ連及び尖閣問題に対して間違った対応をした。2)外交問題は色々な媒体による投げかけが行なわれその中に、糸口が隠されている。又外交文書なり、文書にされたものの重みが如何に重要かという事も分かった。一字一句にそれぞれ意味深長な言葉が隠されている。3)総理になる資格が無い人が総理になる事の国益の損失について思い知らされた。只、議員暦が長いとかで大臣にする事は間違っている。4)情報収集、分析力、判断力が如何に重要かそういう部署にいる人達は自覚すべきだ。5)中国は近代化が完成するまで、日本は敵と。2013/07/13

Happy Like a Honeybee

2
現在の日本はフランス革命後と対比できる?1789年の革命後、ポピュリズムを基調とするジロンド派が実権。その後、粛清や恐怖政治を基調とするジャコバン派。そしてナポレオンによる帝国主義政策を展開。ヒトラー「わが闘争」より。多数は愚鈍の代表ではなく、卑怯の代表でもある。百人のバカからは一人の賢人も生まれないが、百人の卑怯から、一つの豪快な決断も出てこない。2014/09/14

石臼

2
国等の集団や、個々人の動きを読み解き、更には予測していくために、その背後にあるストーリーを考えることが有用だ。佐藤氏は現代の国家の振る舞いを考えるために、新・帝国主義というストーリーを適用している。読者がそのストーリーの妥当性をどう考えるかは別として、出来事からストーリーを読み取る普遍的な技法と、「ロシアの声」などの国営放送あるいは大臣・担当相の会見などから各国の発するシグナルを見る技術は、非常に参考になるものだ。2013/11/26

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