内容説明
「ぼくは、いつでも待っています。あなたの夢のなかの公園で」と、子どもたちに別れのあいさつをして、空の彼方に去っていった公園の木馬(「木馬がのった白い船」)、秋祭りの日に集まってくる人たちの願いごとをかなえる、ふしぎなギターをもった妖精(「小さい妖精の小さいギター」)――など、鋭い感性と豊かな想像力でつづるメルヘンの世界。立原文学の魅力あふれる秀作、15編を収録。愛と優しさ、詩情あふれるメルヘン集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よはて
1
景色や妖精の描写が美しく、ふわふわきらきらいいにおい。けれど人間はちゃんと人間くさい。生々しくて地に足がついている。花の匂いと汗の匂い、この落差が立原さんの物語の魅力だと思います。甘さが分かるのは苦さを知っているからという現実。解説にも納得しました。2012/05/24
sige***
1
彼女の書く短篇童話が好きです。いつも読む人をやさしく包み込んでくれるから。泣きたくなるほど愛おしい物語たちでした。2000/10/08
じょみ
0
20年くらいぶりに読み返しました。感想は驚くほど変わりました・・・。