日本経済新聞出版<br> 日本企業 復活の戦略 先が読みにくい時代の5つの定石

個数:1
紙書籍版価格
¥1,980
  • 電子書籍
  • Reader

日本経済新聞出版
日本企業 復活の戦略 先が読みにくい時代の5つの定石

  • ISBN:9784532323295

ファイル: /

内容説明

ポテンシャルを最大限に発揮し、これから20年を勝ち残る!
世界有数のコンサルティング・ファームが、企業価値を飛躍的に向上させる経営を解説

日本企業はこの30年で、グローバル経済における存在感を大きく失った。1989年の世界の株式時価総額ランキングを見ると、トップ10社の7社を日本企業が占めていた。ところが、2019年にトップ10に入った日本企業は0社と、見る影もない。
日本企業の地位はなぜこれほどまでに低下してしまったのか。慢性的な高コスト体質、硬直的な組織体制、デジタル技術活用の遅れなど様々な原因が考えられるが、こういった原因の背景にある日本企業特有の構造的課題も大きそうだ。
1つ確かなことは、市場の競争環境やゲームのルールが大きく変化したにもかかわらず、日本企業はその変化をうまく捉えて企業価値創造に転化できていないということだ。

変化が加速し、経営者にとっては、ますます先が見通しにくい時代になった。世界的な景気後退もささやかれるこれからの20年に対して悲観論を展開することはたやすいが、我々の見方は異なる。
日本企業が変化に真正面から向き合い、不断の自己変革を通じてフルポテンシャル(企業価値最大化)を発揮するためには、これまでとは異なるやり方が必要になるだろう。ただし、経営者が変化を恐れず、むしろそれを好機と捉え、立ち向かっていく勇気とマインドセットがあれば、日本企業は復活の糸口をつかめるはずだ。
そして、先が読めない厳しい時代だからこそ、改めて定石にこだわる経営が重要になる。

本書をお読みいただければ、変化の激しい時代に経営者が結果を出すために本質的に重要なこと、強い信念を持って成し遂げるべきことが浮かび上がってくるはずだ。
――「はじめに」より

<先が読みにくい時代の5つの定石>
1 悲観シナリオを前提に、自前でコントロール可能なレバーを引き切ることから始める
2 中期的に自社の中核事業たりえるかを問い、必要なら外科手術を断行する
3 顧客体験を軸に、コモディティを脱して攻めに転ずる
4 緊張感のあるガバナンスで自らを律する
5 投資家を活用し、変革の内なる敵に立ち向かう

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

人工知能

4
特に面白かったのは冒頭の、これまでは規模の経済と顧客との距離は相入れなかったのが今後はそれらが両立するという洞察と、後半のニコンの事例で投資家をセグメンテーションして付き合うべき投資家へのヒアリングを通して全社戦略を策定して企業価値を向上させたということ。あとは創業メンタリティのマイクロバトルの話も(ワーディング含めて)勉強になった。全社戦略の要諦になる部分を具体的に決めて、その後の横展開を見据えてメンバーを予め入れながら最初の要諦攻略を狙っていく。反して事業戦略はどれもイマイチな気が。。2020/04/14

shin

1
内容はどこかで聞いたことあるかもしれないという感想も持ち得ると思う。まさに正論。コロナ禍の行く末を予見した、「今後の不況で…」という書きぶりに迫るものを感じる。 この本の内容を「本当にあなたはやっているのか」と迫られたときに胸を張って「はい」と言えるか、「いいえ」なら、やらない理由を説明できるのか、今こそ正論を経営者に問う本なのだと思う。2020/03/22

Mike

1
ベイン・アンド・カンパニーのコンサルタントが執筆。あまり目新しい内容はなく、ボスコンの書籍の方が参考になると思う。 2020/03/01

Go Extreme

0
成長阻害要因:競合・市場<自分自身 5つの時代:前近代工業→近代化→市場支配→プロ経営者→株主第一主義 創業メンタリティ:革新志向・現場・オーナーマインド→有無で企業価値3倍 マイクロバトル:少人数チームで短期間で成果→行動変革 Win-Scaleモデル:ゴール→プロトタイプ→再現可能→社内横展開 勝ち残る処方箋:コア定義・ケイパビリティリソース確保・攻め/守り対策 テスト&ラーン:検証・大胆に発想・MVP・フィードバックとりあえずAI→経営課題からのAI SGDs:最低ラインディフェンスvs攻め革新 2020/04/05

踊りガエル

0
日本の、特に大企業の問題として指摘される官僚主義、多層的な中間管理職と顧客からの遠さ、非中核事業まで広がる散漫な事業ポートフォリオ、社内出身者で固められた取締役会による企業統治を指摘し、それを克服すべしという、至極ご尤もという本です。長期戦略と中核事業への集中、機敏性、SDGs等の社会性を重視するのがコンサルティングファームらしい。ADAS/ADについての記述はご参考までという内容。2020/03/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15328292
  • ご注意事項

最近チェックした商品