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内容説明
幹彦兄さんの事故死が原因となって、梢太の家族は、じいちゃん一人を残して「山の家」を去る。月日が流れ、とうさんは、山仕事をやめ家族と離れて暮らすようになった。そんな悲しい過去を背負った梢太の家族のところに、従兄の洋司がやってきた。洋司もまた、両親の離婚問題で、傷ついていた。最初のうちは、仲がいいとは言い難かった梢太と洋司。しかし、「山の家」を訪ねるうちにお互いの心を通わせるようになっていく。自然の恵みをこよなく愛する山の人との出会い、ゴミを不法投棄する業者の追及、行方不明者の探索――。事件と遭遇するとき、梢太の前に現れて、進むべき道を指し示す謎の白い影の少年。自然の恵み、家族の絆、について深く考えさせられる作品となっている。読み進むうちに、作者の創作モチーフとなっている「生きる」とは何か、という深い問いかけが、子どもたちに自然と伝わることだろう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
minaseh
8
現実のオオカミの話と並行して読んでた。人が手入れするだけでは、森が崩れていくのを防げないんだなぁと現実的な事を考えてた。不法投棄にしてもDVにしても、大人の方がダメダメだな。どんどん元気になってく子供たちには救われた気持ちになる。見守るおじいちゃんと家族が温かく、死んでしまったお兄ちゃんも皆が戻ってきてくれて嬉しかっただろうなと思う。2017/10/14
レイモンド
2
内海隆一郎さん、初読み。児童書も一般書も手掛けている方らしい。2000年の出版なのに、閉架にあったので、続編と一般書も一緒に借りてきた。家族の死や離婚、いじめ、環境問題などさまざまな要素が盛り込まれており、主人公兄弟と従弟の心の成長が描かれている佳作。子どもたちの気持ちとは別に、母親が子どもたちに向かう姿勢がすばらしく、そちらも参考になった。 2014/02/01
Callisto
2
この本が私の読書好きを作ってくれた最初の話でした。それまで薄っぺらい本しか読んだことなかったのに。小学3年生で出会ったこの本は今でも私の大切な本なのです。自然の豊かさ、怖さが書かれた小3には少し重い?お話だったかも…それでも感謝!ありがとう ^ ^2007/12/15
佳
2
これは私が小学生のときに読んだ本。喘息持ちのちょっとひねくれた男の子が、母の知り合いの家の子供と田舎へ行って自然に触れて病気を克服する話。ありきたりと言えばそれまでだけど、なぜか何度も借りて読んでいた記憶があります。この本を見るとどこか温かくて、優しい気持ちになれる。私の小説好きは、この本から始まったといっても過言ではない。田舎を知らない都会の子供たちには是非読んで欲しいですね。
さくら
0
この本が私の読書好きを作ってくれた最初の話でした。それまで薄っぺらい本しか読んだことなかったのに。小学3年生で出会ったこの本は今でも私の大切な本なのです。自然の豊かさ、怖さが書かれた小3には少し重い?お話だったかも…それでも感謝!ありがとう ^ ^2007/12/15