内容説明
禅が教える、美しい生き方、そして逝き方。
どのような生き方をすれば、
心安らかに、思いを残さず、潔く逝けるか――
誰もが模索していることではないでしょうか。
書名の「定命(じょうみょう)」とは禅の言葉。
私たちはふだん、「寿命」という言葉を使いますが、
禅では「定命」といって、
人の命の長さは生まれたときから定まっている、と考えます。
この本には、定まった命をどう生きるのかの
禅的メソッドが具体的に記されています。
◎百年の命も、たった数秒の命もまったく同じ価値がある
◎人は二度死ぬ
◎欲張るほどに、心は貧しくなる
◎一病息災で生きる
◎「長生き」を目標にしない
◎自分史を書いてみる
◎生前戒名を授かる
◎体力よりも元気をつける
◎動けなくなっても、幸福はそこにある
人生100年時代を生き抜く終活読本として、
読んだらすーっと心が軽くなって、力がわいてきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
40
オーディオブック。 枡野さんの本3冊目。同じような内容は多かったが、自分の人生を生ききる。やはり今この瞬間に集中し精一杯楽しく、やりきろう。2024/03/28
aloha0307
21
心が少しですが軽い方へいく佳き書でした✿ 定命 とは命の長さは生まれた瞬間から定まっている(その時期はむろん分からないのですが)という禅の教えです。まさに運命 「今ここ」その瞬間を生きるしかなく、「よく生きる 即今・当処・自己」=「よく死ぬ」なのだね あとはおまかせ✿✿ 生前戒名 を考えるよき契機となりました✿2020/08/30
テツ
12
タイトルにある定命の意味。人の生命がいつ尽きるのかは決まっている。だからぼくたちには過去と未来に囚われ怯えているような無駄な時間はない。今この瞬間に全てを。気負いも激しい感情もなく、ただただ淡々と全身全霊を込めて現在と対峙することの大切さを説く禅の考え。悩み苦しみが生まれるのは雑念があるからだ。執着しているからだ。欲望が自身の中で渦巻いているからだ。後生大事に抱えている無駄な全てへの執着から解き放たれ放下する勇気を。そうしたときにようやく本当の世界が現れ、真の意味での生きるというイベントが始まる。2021/03/16
coldsurgeon
6
人の命は、生まれたときに定められている。期間が定められているの命の時間であるので、定命。その最期の瞬間まで、精一杯生きる、その作法が記されている。どのような状況であっても、病に侵されているとしても、現在・いま・その瞬間を、相応の自分を受け入れる心構えが大切である。2020/04/29
りこりり
4
よかったです!2023/06/17