内容説明
女性モデル殺害の疑いで山下という男が出頭。殺害現場で採取されたDNA型が山下のものと一致したため起訴間違いなしと目されたが、警視庁捜査一課の刑事・飯綱だけは異を唱え、捜査を外されてしまう。同じ頃、少年が車に轢かれ、直後に連れ去られる事件が発生。担当をあてがわれた飯綱は少年の居場所を特定し無事保護したが、少年から山下と全く同じDNA型が検出されたとの報せが入り――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
98
2018年第16回このミステリーがすごい!大賞の優秀賞受賞作。このミス大賞の受賞作は大体読んでるのだけど、この作品は未読でした。天才的な筋読みから「ヨミヅナ」と呼ばれる飯綱(いづな)。ある事件で出頭してきた男と、別の事件でひき逃げされた少年のDNAが一致。何故?クローンやデザイナーズベビー、科学的な捜査方法が多く出てきて理解するのが中々難しかった。タイトルの筋読みに関係なく事件が解決してしまった感あり。2026/02/28
aquamarine
96
ある事件の被告人と全く別の事件の被害者のDNA型が一致するという科学的にありえないことが起きる冒頭でがっつりつかまれました。とにかくどうしてそんなことが起きたのかが気になって先へ先へと一気にページをめくりました。予想外の展開もあり、よくできていると思います。DNAに関する話はとても興味深かったです。主人公が天才的な筋読みから「ヨミヅナ」と呼ばれる刑事なのに、ラストのお膳立てが凄すぎてそれが薄く感じてしまったのが残念でした。受賞作でデビュー作ですから、たくさん書いてこなれてくる今後の作品に期待しています。2018/06/16
イアン
75
★★★☆☆☆☆☆☆☆ このミス優秀賞に輝いた田村和大のデビュー作。初読は2年前、ちょうどDNA型鑑定の研究をしていた頃だったので、鑑定方法やデータベースの運用方法などよく調べられているなと感心した記憶がある(例えばDNA鑑定ではなくDNA〝型〟鑑定と表記している点など)ただ、小説としては文章が固く人物も地味であるため、面白みに欠ける印象は否めない。作品の肝となる「別の人間から全く同じDNA型が検出された理由」も拍子抜けの感がある。例えば誉田哲也が姫川シリーズで書いたら全く別の印象になっていたかも知れない。2020/08/25
ナミのママ
66
【刑事・探偵週間@月イチ】第16回『このミス大賞』優秀賞受賞。主人公は事件推理の筋読みに長けた捜査一課の刑事・飯綱。二つの事件のDNAが一致したという事件がなかなか面白かったです。クローンもかなり好きですが、理系の説明が多く難解に感じた部分もありました。評価はイマイチのものが多いようですが、私は次作も読んでみたい作家さんです。2019/02/23
ren5000
60
筋読みの得意な主人公がいまいち能力を発揮してないような印象を受けました。地道な捜査の積み重ねを書き連ねているけど、最後の真相が明らかになるところでは化学的な話がダラダラ長すぎて途中から斜め読み。一番大事なとこなのにちょっと残念でした。2018/04/28
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