文春e-book<br> 2050年 世界人口大減少

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文春e-book
2050年 世界人口大減少

  • ISBN:9784163911380

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内容説明

「これは、世界の『未来の年表』だ」
解説=河合雅司(『未来の年表』シリーズ著者・人口減少対策総合研究所理事長)

2050年、人類史上はじめて人口が減少する。
いったん減少に転じると、二度と増えることはない。

名門調査会社イプソスのグローバルCEOらが、世界各国にて
フィールドワークを敢行。統計に加えた貴重な証言をもとに警告する本書。

この震撼シナリオが進むとすると、米中の覇権争いは予想外の展開を見せ
インド、そしてアフリカの台頭も早まるだろう。
世界経済の行方、温暖化や格差・貧困などのSDGs問題、われわれの人生もが激変する。

著者によると、課題先進国・日本の「復活への切り札は一つだけ」
それは、「女性」か「若者」か「若い老人」か「AI」か「移民」か?

【目次より】
序章 2050年、人類史上はじめて人口が減少する
1章 人類の歴史を人口で振り返る
2章 人口は爆発しない--マルサスとその後継者たちの誤り
3章 老いゆくヨーロッパ
4章 日本とアジア、少子高齢化への解決策はある
5章 出産の経済学
6章 アフリカの人口爆発は止まる
7章 ブラジル、出生率急減の謎
8章 移民を奪い合う日
9章 象(インド)は台頭し、ドラゴン(中国)は凋落する
10章 アメリカの世界一は、今も昔も移民のおかげだ
11章 少数民族が滅びる日
12章 カナダ、繁栄する“モザイク社会”の秘訣
13章 人口減少した2050年、世界はどうなっているか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

101
日本国での現象として少子高齢化は実感するところですが、新興国に於いても同じとは驚き。この手の本を読む事が少ない為、将来起きうる事実に近いかは判断しかねるけど、説得力はありました。 坊やには、また儂からするとまだ見ぬ孫に当たる子達には厳しい時代に平謝りしなきゃあかん。 しかし、それでも生き延びる人は居るし、その為のノウハウは出来る限り伝授する故。2020/08/13

宇宙猫

28
★★ 世界の各地域についての人口変化の理由を解説しているのでとても分かり易い。でも、世界人口は2050年ころから減少に転じるだろうっていう程度なのに、”大減少”というタイトルに大げさな物言いとちょっと不快感を感じる。カナダの移民の話は面白かった。D2020/06/12

ta_chanko

26
国連の中位推計によれば、世界人口は2100年に110億人に達する。世界的な食糧・環境問題が懸念され、これに対処するためにSDGsの取り組みも進んでいる。しかし、実際には予想よりも早く世界的な少子化が進み、2050年に90億人でピークに達した後、急速な人口減少に見舞われる可能性が高い。少子高齢化は先進国だけの問題ではなく、発展途上国でも今後は急速に進んでいく。人口減少を緩和するためには移民の受け入れが大切だが、問題なく社会に受容できている国は少ない。アメリカの世紀は終わらない。カナダは数少ない成功例。2022/05/27

kubottar

25
日本は移民政策のタイミングを完全に見逃したことについては同意。そもそも村社会の日本で、異民族を迎え入れることが出来るかどうかは難しかったと思う。作中にあるようこれからは小国として衰退していくのは、仕方ないことかもしれない。2020/08/20

Speyside

21
国連の予測では、現在80億弱の世界人口は今世紀中増え続け、2100年には110億を超えるとされている。しかし著者は、今から30年後の2050年前後に、90億を頂点に世界人口は減少に転ずると予測する。 止まらない都市への人口流入による子供の「負債化」(農地では働き手になるが、都市では金がかかる)、女子教育の進展に伴う産児制限により、途上国でも既に急速な出生率低下が起きているそう。日本や他の先進国は、積極的な移民政策に舵を切るのか、緩やかに衰退し小国として生きるのか。カナダの施策が非常に示唆に富むと感じた。2020/06/28

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