体育会系~日本を蝕む病~

個数:1
紙書籍版価格
¥990
  • 電子書籍
  • Reader

体育会系~日本を蝕む病~

  • 著者名:サンドラ・ヘフェリン
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 光文社(2020/02発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334044589

ファイル: /

内容説明

「日本人の根性論なんて昔の話」は大間違い! パワハラ、体罰、過労自殺、組体操事故など至る所で時代錯誤な現象が後を絶たない。全ての元凶は、絶対的な上下関係に基づく不合理な「体育会系の精神」。そのメンタリティは学校教育を通じて養われ、この国の文化を形作る。負の連鎖を断ち切るには、わが子を幼少期から「ブラック」に触れさせぬよう親が警戒すべし。解決策はシンプル、「頭のスイッチ」を切り替えるだけ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rico

86
単純化すれば、体育会系=個よりも組織、「私」よりも「公」ということか。となると行き着く先は、特攻隊のように自らを犠牲にして「公」に尽くすことが称揚され、できない者は黙っとれ!(権利を主張するなら義務を果たせ)になるわけで。個人のささやかな想いやくらしは「大義」の前に飲み込まれてしまう。これは息苦しい!日本の病理のかなりの部分はここに起因するのではないか。著者は日本とドイツのハーフ。語り口は親しみやすいけど、文化論としても面白い。欧米では国などへの忠誠は、個人の幸せとどのような関係にあるのか、聞いてみたい。2020/02/23

1959のコールマン

73
☆5。頷きすぎてヘッドバンギング状態。首が痛い。いや、冗談抜きでここまで日本社会が体育会系だとは言われるまで分からなかった。まあそれくらい奴隷根性が自分にしみついていたんだろうなあ。なお、タイトルからは真面目でギチギチの本のように思われてしまいますが、全体的に「笑える」本です(かなり苦笑ですが)。リラックスできます。肩の力が抜けます。休めます(←これ大事!)。会社に、仕事に、社会に「追いつめられている」人には是非ともオススメ。なお、体育会系の良いところもキチンと書いてあります。ついで、って感じだけどね。2020/03/03

こも 旧柏バカ一代

46
運動が苦手だったので、体育会系のノリは本気で嫌だった。学校では10歳の成人式って聞いた時は本気で意味がわからなかった。最初は元服かと本気で疑った。そして、さまざまなブラック企業の話、実際に見たこともある。自身の力で民主主義を獲得してないから根っこは臣民のママなんだろうな。そりゃ、ドイツから来た人から見たら異様に見えるだろうな。。2020/04/18

レモン

42
今だに日本に蔓延る昭和の根性論がもたらす悪影響について言及されている本。概ね納得できる内容ではあるが、主張を補強するデータが欲しい。著者の主観がメインで、対策がほぼないor現実的でないものだったのが残念。体育祭でピラミッドやってる学校だったら転校を検討しましょうとか。PTAの必要性についてはよくわからないので、今年1年やって探ってみよう。体育会系の人は確かに思考停止に陥り会話ができない人が多い印象なので、この気質を醸成しない教育環境は大事かも。2024/05/16

Kentaro

42
日本の体育会系的な「闇」が顕著にあらわになるのは、アジア圏などからの技能実習生に対してだ。彼らを朝から午前2時まで働かせたり、給料を2か月に一度数万円程度しか支払わなかったり、2年間の支給総額が200万円にも満たなかったりと、「時間」と「お金」のどちらの面でもあり得ないことばかりだ。中には、仕事中に負傷したのに「BBQで怪我したことにして」と上司に言われ、労災が下りなかった外国人実習生もいる。2024/01/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15335827
  • ご注意事項

最近チェックした商品