内容説明
「胎児の異常がわかったら、あなたはどうする?」晩婚化にともない出産の高齢化が進む中、「出生前診断」を希望する妊婦が増えている。流産リスクがある羊水検査とは異なり、採血だけでダウン症等の染色体異常がわかる「新型出生前診断」(NIPT)が二〇一三年に開始されたが、そもそもNIPTとはどういう検査で、妊婦は何を判断し結果に備えればよいのか。そして医療テクノロジーの最前線はどうなっているのか。出生前診断の「現場」に長年関わり最先端研究者でもある著者が、出生前診断を受けるかどうか迷う妊婦に正しい情報を伝え、同時に「命の選択」の本質を考える。大宅壮一ノンフィクション賞『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』著者、河合香織氏推薦! 【目次より】○いわゆる「高齢妊娠」について ○上の子が染色体疾患の病気だったとき ○超音波検査で異常を指摘されたとき ○検査の原理と精度 ○遺伝カウンセリングとはなにか ○リスクの客観的評価 ○産む・産まないという選択と検査を受けないという選択 ○出生前診断の倫理的問題 ○胎児遺伝子診断の現在と未来
目次
はじめに――アムステルダムでの衝撃
第一章 出生前診断を知りたいあなたに(1 出生前診断を受ける前に知っておくべきこと
2 新型出生前診断(NIPT)を受けるまで)
第二章 検査に迷うとき(1 検査を受ける前にもう一歩踏みこんで考える
2 自分で決めるということ
3 遺伝カウンセリングにある限界
4 出生前診断と選択的人工妊娠中絶)
第三章 出生前診断の過去と現在(1 出生前診断の歴史を振りかえる
2 NIPTのこれまでとこれから
3 これから導入される新しい出生前診断)
終章 わたしたちはどこにいくのか(1 パーフェクトベビーをめざして
2 自由はどこまで可能か
3 それをお金で買いますか?
4 「見るまえに跳べ」)
震災をめぐる個人的な体験――「おわりに」にかえて
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hatayan
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