内容説明
祭りが終わった後、巨大施設はどうなるのか? 誇らしい「遺産」として残るのか、それとも、使い道のない「廃墟」になってしまうのか。二〇二〇年東京五輪の終了後に残されるのは「施設の後利用」という困難な課題である。著者はハーバード、オックスフォード留学時に「五輪スタジアムの維持・運営」を研究テーマとし、一九七二年ミュンヘン大会以降の夏季五輪開催地について、メインスタジアムの「五輪後」の稼働状況、運営形態、維持費の実態等について調査を行った。世界中の五輪開催都市が巨大スタジアムの扱いに苦闘している現状を具体的に明らかにするとともに、新国立競技場をめぐる東京の近未来について提言を行う。【主な内容】○「建て替えできない」スタジアムの生存戦略(1972ミュンヘン) ○30年間の「空き家」が企業オフィスに変貌(1976モントリオール) ○固く門が閉ざされた巨大スタジアム(1980モスクワ) ○築90年の「遺産」を大学が引き受けた(1984ロサンゼルス) ○7万の観客席で観衆1000人のホームゲーム(1988ソウル) ○バルセロナ再生の落ちこぼれ(1992バルセロナ) ○球団に逃げられたスタジアム(1996アトランタ) ○政府が買い戻して大改修に着手(2000シドニー) ○そして「廃墟」だけが残った(2004アテネ) ○商業化は頓挫し、維持費は観光客頼み(2008北京) ○建設費は602億円、改修費は452億円(2012ロンドン) ○公共料金も払えないスタジアム(2016リオデジャネイロ) ○そして、新国立競技場
目次
はじめに
第一章 世界の五輪スタジアム(一 「建て替えできない」スタジアムの生存戦略
二 三〇年間の「空き家」が企業オフィスに変貌
三 固く門が閉ざされた巨大スタジアム
四 築九〇年の「遺産」運営を大学が引き受けた
五 七万の観客席で観衆一〇〇〇人のホームゲーム
六 バルセロナ再生の落ちこぼれ
七 球団に逃げられたスタジアム
八 政府が買い戻して大改修に着手
九 そして「廃墟」だけが残った
一〇 商業化は頓挫し、維持費は観光客頼み
一一 建設費は六〇二億円、改修費は四五二億円
一二 公共料金も払えないスタジアム)
第二章 負の遺産化を防ぐカギ
第三章 そして、新国立競技場(二〇二〇年東京)
おわりに
参考文献
感想・レビュー
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