内容説明
高1の三倉雅時は、人が死ぬ一週間前から「死」の香りを嗅ぐことができる。大事な人達を失ってきたことで「自分が関わると人が死ぬ」と思い込んでいた。そんな彼の前に、無邪気なクラスメイト・陽斗美が現れる。彼女と関わるうちに、心を開いていく雅時。ある日、陽斗美から死の香りがすることに気づく。「三倉くんは死神なんかじゃない。私が証明する」と言われるが!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
34
人が死ぬ一週間前から死の香りを嗅ぐことができてしまう高校生の三倉雅時。幼い頃、大事な人達を失ったことで「自分が関わると人が死ぬ」と思い込んでいた彼が、無邪気なクラスメイト・陽斗美と運命の出会いを果たす物語。周囲との関わりを避けていた雅時に変化をもたらした陽斗美の存在。そんな彼女から死の香りがすることに気づいてしまう雅時。周囲の妨害に遭ったり、すれ違いかけながらも育まれてゆく二人の想いがあって、雅時に明かされた陽斗美の夢があって、彼女と出会って変わっていった雅時に対する陽斗美の真摯な想いが印象に残りました。2020/03/11
栗山いなり
6
死の香りを嗅ぐことができる少年とその死の香りがする少女とのラブストーリー。序盤はん?と思いながら読んでたが中盤以降は物語に入り込めたからか一気読みだった。終盤にあんな真相が明かされた時はちょっとニヤッとした2023/01/03
じょじょ
4
もうイライラして何度も読むの止めようかと思ったけど 薄い本だし 何の感情もわかないよりマシかと 読み続けたらちゃんと最後には成長した子達がいた。繰り返し読みたくなる程ではないけれど 止めずに最後まで読んで良かった。2023/09/06
蛍
3
友人に紹介されて読んでみた。 一週間後に死ぬ人から金木犀のような香りを感じ取ってしまう能力を持った男の子が主人公でその匂いのするようになったクラスメイトの女の子とのラブストーリー。 切なくて甘かった。学生ならではの物語で少し学生に戻りたくなってしまった。 自分がこんな能力を持ってたら辛いだろうな、、、2020/03/05
砂糖
0
強気な文体だなあって思いました。中学の時にも読んだことがあった作家さんでしたが、そういえばその時もあまり好きでなかったのを思い出しました。惜しいなあ。2021/07/17