内容説明
遠い夏。16歳のキャラはデビッドと出逢い、恋に落ちた。だが必ず迎えに来ると誓ったのに、デビッドは戦場に赴き……永遠に帰らぬ人となったのだ。キャラのお腹に赤ん坊を残して。いまは静かに暮らすキャラの前に、ある日デビッドが戻ってくる。どうして？ いまごろ？ 呆然と見つめるキャラを抱き締め、何も言わず彼は微笑むだけだった。あの頃と変わらぬしぐさで。まるで時を取り戻そうとするかのように、甘い蜜月を過ごす二人。けれど、別れは唐突に訪れる。その朝、彼が姿を消したのだ。“愛している”という走り書きと婚約指輪を残して――
＊本書は、ハーレクイン・プレリュードから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
26
これ、シリーズものなのかな？極秘任務を請け負ってきた元軍人男子が、最後の戦いを前に最愛の女性のもとに向かうー50過ぎて！…HQをごく最近読み始めた自分ですが、20代のころに読んでいたらもう少し男子とのやり取りとかうまくやれただろうか？などとシミュレーションして楽しんだものの、もはや男女がおこちゃまにしか見えないという年代に入っているので、正直50代という先輩男女の再燃ものはとても嬉しい驚きでした。サスペンス部分はDCのあそこで！？とか色々ツッコミどころ満載でしたが…。2021/09/12
aiko
6
16歳で別れ、40年ぶりに再会したキャラとデビッドという50代後半同士のロマンス。 諜報機関のトップとなったデビッドがベトナムから始まる自らの長い長い戦争を終わらせようとする話でもあり、失われた40年を埋めようとする二人が大変情熱的でした。長女が40歳で末っ子が30歳、孫有りのH/H良いなあ。こういうのもっと訳されて欲しい。 そしてシャロン・サラ作品大好きなんですが、もっと悪役が悪に徹してくれたら良いのにと。せっかくの美味しい設定がもったいない。2022/11/05
