内容説明
薩摩藩の下級武士ながらも、西郷隆盛と大久保利通に出会い、幕末の表舞台に躍り出た・川路利良。激動の時代を這い上がり、日本の警察組織を作り上げた川路。「西郷を殺した男」と同郷人に憎まれつつも、組織と日本という新しい国家に殉じた男の光と影、そして波乱に満ちた生涯を描く歴史巨篇。
〈解説〉榎木孝明
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
77
警視庁長官まで上り詰めた川路利良を描いた作品である。 川路視点の西郷・大久保描写が新鮮である。 薩摩主導の警察組織構築の過程は 明治維新後の日本の治安機構に大きく貢献したのだろう… 明治維新後の大久保主体の政権から 伊藤博文の 台頭まで…あまり知られていない明治初期の 政治闘争が現代に蘇る…そんな作品だった。 2026/03/20
如水
40
…題名から攻めてますねぇ、伊東先生😆川路利良が主人公です。誰?戊辰戦争で活躍し、その後日本の警察そのものを作った方=初代警視総監=史上最年少記録で未だに破られていない等々。西南戦争で有名な抜刀隊を作った人でもあります。ただ「西郷を暗殺しようとした」云々で…う~ん…そんな方が主人公。話のキーは題名通り。ですが登場人物其々が何に対して走狗だったのか?がポイントかと。爽快さ有り悲劇有り謀略有り醜さ有りとてんこ盛りな話の内容。珍しい事に解説から読んでも問題無しで逆にこの本の深みが分かると言う珍しい一冊でした👍2021/03/24
もりやまたけよし
36
明治維新関連の本は難しいものが多いですが、川路利良を軸にしたこの本はとても読みやすく、引き込まれてしまいました。伊東潤さん、流石です。かなりのリアリティがあると思います。2022/03/01
金吾
32
川路利良が主人公の本は2冊目であり、イメージは余り変わらないのでこのような人だったのかなあと思いながら読みました。走狗であったとしても、国を作る時に自分の力を発揮して如何にして貢献していくのかが面白かったです。2024/01/08
マサキチ黒
22
「政治の快楽はヘロインなみだ」とは佐藤亜紀さんのお言葉である。大久保が自嘲的な笑みを浮かべる。「これだけ状況証拠がそろっているのだ。誰でも分かる。」伊東さんは西郷どんと伊藤博文好きなんだなぁとよくわかる。とうとう作者は武田家並みに熱く語れる物語を見つけたのか。維新前後の物語では私的には三本の指に入る。やっぱりパリだよね。良かった。2021/04/17




