内容説明
山本教行さんはその人生をもって「民藝」の道のりを生きてきた最後のひとです。
――平松洋子
鳥取の山あいに、全国の器好きが通う窯元がある。
年間一万人が足を運ぶ、岩井窯・山本 教行が積み重ねてきた美しい暮らしのつくり方。
岩井窯 レシピ付/喫茶の土鍋メニュー・おうちの定番ごはん
I .暮らしを見つめる
II .自分でつくる
岩井窯の土鍋レシピ
III .ものと付き合う
IV .見る目を養う
岩井窯のおうちごはん
V .人とつながる
【著者プロフィール】
1948年鳥取県生まれ。
16歳で吉田璋也に出会い、民藝の思想に感銘を受ける。18歳でバーナード・リーチに会い、陶芸家を志す。67年より島根県の出西窯で修業、71年に鳥取県岩美郡岩美町で岩井窯を開く。98年、窯と工房、作品展示館、参考館、喫茶と食事処からなる「クラフト館 岩井窯」を設立。 全国各地で個展を開き、多くのうつわ好きを魅了する作品をつくり続けている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へへろ~本舗
2
半自伝的エッセイ、後半には料理のレシピも掲載あり。2021/10/20
ちー
1
鳥取の岩美に窯を構える 著者山本さんの人生や考え方が記されている一冊。 すごい方なのに等身大で、飾らない言葉がすーっと胸に入ってくる感じがとても心地いい。 何度も読み返したくなる本。 私は鳥取出身なんだけど、鳥取にこんな人もいるのかと驚いた。岩井窯、早めに伺いたい。 気に入った箇所↓ ・少し高いなと思うものでも、使っている「時間」 を買ったと考えたらいい。 ・「物には見合った重さがある」人もそう。外から見える部分、中の部分。同じだけちょうどいい重さのある人になりたい。2022/11/23
ぶぶぅ
0
著者の岩井窯には何度も足を運び、その作品を購入して、家で使っている。本書を読んで、改めて自分がなぜ岩井窯に足を運ぶのかがわかったような気がする。ものづくりの人間だけでなく、読む人の状況に応じて「ハッ」とさせられる言葉も多かった。大切な一冊として、何度も読み返しては、岩井窯に足を運びたい。2024/08/11