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内容説明
侍女になりたくなかった紫式部が中宮の侍女となった理由、宮中の人付き合いの難しさ、主人中宮彰子への賛嘆、ライバル清少納言への批判……。『源氏物語』の時代の宮廷生活、執筆動機がわかる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さぜん
70
来年の大河の予習と思い手に取る。「源氏物語」の作家として日本文学の偉人とも言える紫式部。一人の人間として彼女が何を思い、生きてきたかを紫式部自身の言葉によって語られる。平易な現代語は沁みこむように入ってきて現代と何も変わらない女性が浮かび上がってくる。恋愛、結婚、家族、キャリアと悩む姿に歴史は一続きだと再認識させられる。そして、どんな憂世であっても強く生きるのだと紫式部の言葉は現代の私達を鼓舞してくれる。2023/12/12
がらくたどん
66
「紫式部」の名で知られる『源氏物語』の作者はどんな女性?紫式部研究で知られる山本氏の一般向け再現ドラマ風「私(紫式部です)のお仕事物語」。語り手は紫式部。学者一家に生まれ母を早くに亡くした内省的な少女が結婚し母となり寡婦となり内裏に勤めながら「物語」を書き続けた日々を広範な知識に支えられた想像を交えて描く。式部が残した日記や自選家集の記述を映すだけでなくその裏側や恐らく秘匿した真意に傍証史料から大胆に迫るアプローチが学術論文にはない楽しさと興奮をもたらす。世も身も辛い。でも人は生きたいと願う。浮舟の如く。2023/08/04
ばう
63
★★★ 著者が紫式部の語り、という形で綴った紫式部の人生の物語。漢文の素養がある事が逆にコンプレックスで自分などつまらない人間だ、という紫式部は女房の仕事を嫌悪していたのに出仕せざるを得なくなるが、華やかな内裏で中宮彰子様に仕えるうちにその人格に魅了され、女房の職業意識に目覚めていく。源氏物語をはじめとする様々な著作から紐解かれた彼女の人生は私がそれまで考えたこともないものだった。大人しく控えめに見えて、その胸の内では厳しく冷静な目で周囲のものや人を論じている紫式部。紫式部がリアルに感じられた一冊でした。2024/10/04
ちゃいろ子
45
紫式部という人が、どのように感じ、どのような想いで源氏物語を書いたのかを、紫式部日記や紫式部集などを元に読み解いている。題名の通り式部自身が語りかけるように描かれているのもあり、とても読みやすい。登場人物たちの背景にどんな意味をもたせたのか、きらびやかな物語の裏に隠された悲しみや、愛への深い眼差しが感じられ、とても良かった。2023/08/06
ともこ
35
以前、酒井順子さんの著書「平安ガールフレンズ」で定子中宮と清少納言、彰子中宮と紫式部の関係を知り興味深かった。本書は多くの資料をもとに、より事実に基づいた当時の宮中や女房たちの暮らしをうかがうことができる。一人称で語る紫式部の心情は、時代や立場が違っても女性として同感できることも多く、身近に感じられる。来年の大河ドラマが楽しみだが、あまり事実を曲げた恋物語になどならないことを願う。紫式部の娘はその後、どのような人生を送ったのかも知りたくなった。 2023/08/01




