角川文庫<br> 奇界紀行

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角川文庫
奇界紀行

  • 著者名:佐藤健寿【著者】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • KADOKAWA(2020/02発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041087480

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内容説明

……そこには世にも奇妙な世界、「奇界」が広がっていた。 『奇界遺産』写真家・佐藤健寿の奇界なる旅の全貌を綴った本格フォトエッセイ。写真全点オールカラー+増補の贅沢な文庫版!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あーびん

31
『奇界遺産』でも紹介された世界珍百景の画のインパクトが大きいが、文章はわりと真面目な旅エッセイ。南米山奥のUFO村や呪いの遺跡ナン・マドールなど観光では絶対に行かないだろうチョイスに夢とロマンを感じる。そういえば本に出てきたサイババももう亡くなっているな...ボマルツォの怪物庭園はいつか行きたい場所のひとつ。久しぶりに澁澤龍彦のやつを読もうかと家の中を探してみたが見つからずなんかショック。2020/05/14

Kanonlicht

17
『奇界遺産』で有名な著者が、雑誌『怪』の連載として世界各地のエキセントリックな珍名所をルポルタージュしたものをまとめた一冊。秘境と呼ばれる場所や地域の文化や宗教に根差した建造物があまたある一方で、ときおり差し込まれる個人の「創造」にこそ、より強い神秘性と狂気を感じる。いつかこの目で見てみたいと思って気づくのは、人は自分の常識の範疇にないものに強く惹かれるものだということ。古来より宗教と芸術が結びついてきた理由の一端がわかった気がした。2021/04/28

秋良

16
あの名作写真集、奇界遺産の取材時や漫画家の諸星先生と旅をした時の紀行文。タイのお寺の地獄セクションが、作りが雑ゆえに怖いっていうのは、プレステ時代(粗いポリゴン)のホラーゲームがPS4(上質なCG)のホラーゲームより怖いのと同じかもしれない。漂うサブカル臭と、奇妙なものたちを拒絶もしなければ持ち上げもしない姿勢がクセになる。しかし載っている写真を見て「すげえや」とは思っても「行きたい」とはならない(笑)そして毎回思うことながら、インドの旅行記は誰が書いたのを読んでも強烈。2021/01/22

有理数

16
『奇界遺産』でも有名な佐藤健寿のオールカラーフォトエッセイ。本当に世界には想像をはるかに超えた不思議な場所があるなあ……と、驚かされる。大量の悪鬼とグロテスクな立像で地獄を表現したタイの「地獄寺」、澁澤龍彦を追って訪れたイタリアの「ボマルツォの怪物庭園」などはインパクト絶大。他、奇天烈な場所だけでなく、それらを作り上げた人、あるいは現在進行形で奇妙な生き方をしている人たちを訪ね歩いている。撮影エピソードも面白い。文庫サイズだがボリューミーな一冊。わくわくした。2020/03/17

Katsuto Yoshinaga

13
単行本を読んで以来の再読。文庫化に伴い、なんとオールカラー化!カラー化により、奇妙さがさらにわかりやすい。著者が本書で伝えたかった「奇界」は、そもそもカラーでないとわからないのではないか、それほど色彩にあふれている。砂漠のサイケな山やアルゼンチンのUFOカフェ、原色てんこ盛りの台湾なんてあたりは、旅行嫌いな私も行ってみたい気にさせる。著名な著者ならではの諸星大二郎とゆくパプアニューギニア、サイババとの対面、澁澤龍彦の軌跡を辿るイタリアなんてあたりになると羨ましすぎる。いやあ、面白かった!!2020/10/18

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