内容説明
山形十九万石を治める最上義光の愛娘で東国一の美少女と称される駒姫は、弱冠十五歳にして関白秀次のもとへ嫁ぐこととなった。が、秀次は太閤秀吉に謀反を疑われて自死。遺された妻子には非情極まる「三十九人全員斬殺」が宣告された。危機迫る中でも己を律し義を失わない駒姫と、幼き姫に寄り添う侍女おこちゃ。最上の男衆は狂気の天下人から愛する者を奪還できるか。手に汗握る歴史小説!(解説・縄田一男)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
48
許すまじ秀吉!!これは電車の中で読んじゃアカンやつだった。関白秀次の強い要望で側室として聚楽第へとらわれた羽州最上家の駒姫様15歳と御物師のおこちゃ。権力を握る太閤秀吉は秀次が謀反を企てているとの疑心暗鬼に囚われ自害に追い込み聚楽第にいる妻子に罪人として処刑を命じるのだ。駒姫は聚楽第に入ったにしても秀次とも会えず、何故に処刑されなければならないのか!姫様とおこちゃを救うため奔走する最上家だが太閤秀吉の威光には誰も勝てない。理不尽際なりない中三条河原では処刑の準備が整う。駒姫、おこちゃ~~救えるのか!!!2020/03/13
優希
45
まさにのめり込み必至の歴史小説でした。歴史好きと言いつつ、駒姫の悲劇は知らなかったので、心に刺が刺さったような感覚に陥り、辛かったです。幼い姫とその娘、侍女は戦国の世という悪魔に飲み込まれたのでしょうね。2022/07/17
駄目男
16
京都に行くたびに、今まで何度も瑞泉寺の前を通って来たが、中に入ったのは一度だけで、何だか秀次一族の怨霊でもありそうな寺で陰鬱で薄気味悪い。日本史上、抜きん出て多くの人を殺して来たのは秀吉ではないかと思う。朝鮮出兵で秀吉の機嫌取りの為に現地の人の耳や鼻を削いで塩漬けにして国内に送ったのは加藤清正や福島正則か。本書は山形十九万石を治める最上義光の愛娘で東国一の美少女と称される駒姫が、弱冠十五歳にして関白秀次のもとへ嫁ぐことになり、聚楽第に入ったが、一度も秀次に会わないうちに、謀反を疑われて秀次は自死。2026/04/13
なごみ*こはる
12
☆☆☆☆☆ 歴史ものは史実に沿ったものでなければ、という思いがいつもあるけれど、本作に限ってはフィクション入ってもいいのではないか、いやフィクション入って、せめておこちゃだけでも助かって欲しい、 という思いで読み進めました。秀次事件に三条河原での出来事…、知ってはいましたが、読み終えた今、心にかなりの疲労感。ともすれば終始鬱になりそうな中、着物の鮮やかな描写が少し心をほっとさせてくれました。2020/05/07
寝覚の朔
10
この時代の予備知識はほとんどなく、昏い先行きに不安になりつつ、タイトルにある「異聞」に一縷の望みを賭けながら、終盤は一気に読み。その展開に涙が止まらなかった。 無情なる時の権力者の決定、それを取り巻く様々な思惑、僅かな運命の違いから生まれた悲運を何としてでも回避せんと働く者達…… そしてそれらは後々世の出来事へと繋がってゆく。 駒姫専属のスタイリスト兼デザイナーともいえる御物師のおこちゃが重要人物だからか、登場人物の着物についての描写が豊かだった印象。2019/12/18
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