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内容説明
「失われた30年」とも呼ばれ,90年以降,低迷を続ける日本経済.この間,企業業績や私たちの暮らしはどう変化してきたか.豊富なデータにもとづき,30年間の景気の動きを追跡.その時々の政権によって実施された無用の諸「改革」が景気の腰を折り,日本経済の構造をどのように変質させていったのかを浮き彫りにする.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
60
「失われた30年」とも言われる平成経済を豊富な図表を使って概観した書。説明が分かりやすく経済に不案内な者でも割合楽に読めると思う。結論は「経済の現実を正しく分析せずに、間違った政策が繰り広げられた30年」といったところで、新自由主義に引きずられる構造改革が、日本経済の実態と合っていなかったことが前段。竹中平蔵に代表される、時の政権に都合の良い学者にイニシアチブを渡した問題が浮かび上がる。アベノミクスについてはそもそも科学的な分析がないと手厳しい。日本の給与、特に若者のそれを上げるべしと言う結論は大賛成。2019/11/10
壱萬参仟縁
38
もはや「平等社会日本」とは言えなくなっている、この30年でそう変わった(25頁)。小泉「構造改革」とは「日本経済を再生させるために、という 名目(傍点)の下で採られた政策である」(171頁)。消費税の今後であるが、経団連の提言19%まで(177頁)、というのはいかがなものか? 令和になって消費税10%だが、少しは山本太郎氏の言うような、消費税ゼロ(『文藝春秋』2020年1月号)で景気回復ぐらい考えられないのか? 著者が指摘する、「貯蓄から投資へ」と家計の資産選択を変えていくためには、2020/02/24
ゆう。
31
バブルからアベノミクスまでの日本経済と経済政策を分析し、新自由主義的なアベノミクスは暮らしを改善していなく完全なる失敗であることを鋭く指摘している。また、消費税に頼らず国民生活改善と財政改善の道も示され、希望の見える内容だった。良書だ。2019/12/18
Kentaro
27
森内閣に始まり、小泉内閣が受け継いだ不良債権処理という「構造改革の一丁目一番地政策」は、完全に失敗だったと言わざるをえない。金融機能再生法は、金融機関の資産を、①破産更生債権及びこれらに準ずる債権②危険債権③要管理債権④正常債権の四つに区分し、各々の残高を記載して報告するように求めており、そのうち①〜③を合計したものを不良債権と見なす。現実には、①に比べ②③の方が圧倒的に多い。二〇〇一年度について見ると、不良債権の総額四三・二兆円のうち、①は七・四兆円、差し引きすると②③が三六兆円で全体の八〇%強である。2024/03/10
羊山羊
19
著者はガチガチのケインジアンであり、またバチバチの新自由主義批判論者であるという、かな~りの昔人間。ちょいちょい「お強め」のご意見が入るのでそこには気を付けよう。あんまりしっかり検討できる学識があるわけではないが、ご意見はちょっと古めの可能性がある。小泉政権までの経済通史はとても面白く、バブル~バブル崩壊までの国内外の経済関係を見事に洗い出す流れは素晴らしい。そこを大まかに知ることが目標だったので、個人的には満足! 2023/09/17
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