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内容説明
仕事に就かず、外出もせず、時に何年も自分の部屋に閉じこもったまま過ごす「ひきこもり」の数は、年齢を問わず全国で増加している。精神科医として現場で「ひきこもり」の治療に携わってきた著者は、いわゆる正論やお説教では決してこの問題を解決することはできない、という。「ひきこもり」を単なる「個人の病理」でなく、個人・家族・社会という3つのシステムの関わりの障害による「システムの病理」とする捉え方から、正しい知識と対処の仕方を解説。ベストセラー『社会的ひきこもり』に加筆修正した待望の復刊を電子書籍化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本 正行
87
この感想を書いている今と、この本を読み終えたとき、そして私自身が引き籠もりをしていたときと、それぞれに状況と気分が全然、違う。当然、引き籠もりをしていたとき、どうだったのか、今から考えても、普通、通常だった。周囲から見ると異常かもしれないけど、本人は、しかたなく、やむなくそうなった。引き籠もりからの脱出、本人しだいである。周囲がいかに、それを邪魔したり、苦しめたりしないかが重要、私は、引き籠もり脱出策では,苦労した。社会参加、故郷を捨てた。仕事を見つけ、伴侶を得て、こどももできた。引き籠もりは、試練だ。2024/08/14
たまきら
23
実践的なノウハウが紹介されていて、実際殺すか殺されるか、まで追いつめられる前に、当事者には是非読んでいただきたいと思う。「愛ではなく、親切」という言葉を忘れないと思う。2020/07/04
shikada
21
社会参加を長期間行わない引きこもりについて解説する一冊。前半は理論編で、引きこもりについての一般的な誤解を解く。引きこもりは若者だけの事象ではなく、中高年の引きこもりが急増している。また本人の怠けに起因するものでもない。後半は実践編で、著者の方が多くの患者と接してきた事例をベースに、引きこもりの家族に向けためちゃくちゃ詳しいマニュアルになってる。家族に暴力を振るう引きこもりへの対応事例、なんか非常に生々しかった。時間が自然解決するものではないから、早く専門家や外部の機関を頼ることが肝心なんだろうな。2021/06/20
noko
8
1998年の本の改訂版だけど、内容は今読んでも全く問題ない。著者が沢山の患者さんと会ってきたからこそのデータがこの本にはある。この本は主に若者の引きこもりに焦点を当てているが、起きていることは中高年ひきこもりにも当てはめられると思う。ひきこもりの人がオーバーラップで精神障害を持つ事があるが、解説が丁寧。統合失調症との判別がはやり難しいことを知る。引きこもりしている人の中には、家庭内暴力を起こす人も多いというのも、この本で知った。それに対する家族の対応方法が具体的で、参考になった。2022/07/31
ふたし
6
改訂版ではないほうを読んだ。1998年に出版されているが、状況はさらに悪くなっていると思う。また、書かれている内容は、今でも通用しそうだ。2024/01/14
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