大正十五年の聖バレンタイン - 日本でチョコレートをつくったV・F・モロゾフ物語

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大正十五年の聖バレンタイン - 日本でチョコレートをつくったV・F・モロゾフ物語

  • 著者名:川又一英
  • 価格 ¥1,300(本体¥1,182)
  • PHP研究所(2020/02発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784569212401

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内容説明

これは、神戸の二大洋菓子メーカーの一つ、モロゾフの真の創業者・ヴァレンタイン・モロゾフ一家の物語である。ロシア革命後の亡命から神戸で洋菓子店を開き成功するも、その後、日本人共同経営者による裏切りから「モロゾフ」という屋号を名乗ることが許されない悲劇。そして神戸大空襲と敗戦による苦難……大正十五年に始まったモロゾフ親子の苦闘の歴史を綴ったのが本書である。ロシアで成功した富豪でありながら、そのために革命後に国を去る決断をし、ハルビンから日本を目指すも、関東大震災に出会い、日本をあきらめシアトルへ、そしてまた日本の神戸と流転する。モロゾフ一家の足跡をたどることによって、革命下の家族離散の悲劇、亡命者の苦難、戦前・戦後の神戸や日本の近代史の一側面が描かれている。高級チョコレートにはほろ苦くも深い人生の味がある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マツユキ

11
ロシア革命で、亡命した家族は、やがて日本でチョコレートを作り始める。一家の長男も、職人として働き始めるが…。あのモロゾフだよねと読み始めたのですが、こんな経緯があったのか。名前を奪われ、日本でも戦争が起き、チョコレートを作るどころか、食べるものもない。逆境の中でも、守るべき家族、誇り。名前が表すもの。このタイミングで読む事になって複雑なんですが、主人公の生き方を尊敬します。2022/03/10

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

4
人はなぜチョコレートを食べるのか。チョコレートに神さまの食べ物としての品位を落とすことを決して許さなかったモロゾフの物語。だからホ・オポノポノではチョコを食べろというのかwww 神戸という地の特性がチョコレートを生んだんですねー。震災後、震災前の神戸のいいとこがすっかり無くなってしまったのが寂しいことです。国籍を持たないモロゾフにとってはモロゾフという名前こそが己のレゾンデートル。横取りしようとした人たちはその重みがわかってなかったんだろうね。2015/08/09

sevengong

0
白系ロシア人の物語りです。2010/10/24

墨色

0
商売なので、信頼すべき人の見極めが重要でそれもスキルなのだが、ロシアから亡命してきた弱い立場の人の足元を見る行為を日本人がし、本名である「モロゾフ」の名前すら店名で使用できないようにするなんてと、なんとも悲しくなった。 が、それでも前に進み続ける「本物」志向を守ったプライドを感じた。2020/07/16

春日太郎

0
逆境の中たくましく道を切り開いていく生き方を羨ましく思った。 父フョードル氏の回想録も読んでみたい。2020/04/25

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