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内容説明
世界に真剣勝負を挑んだ「最初の男」は、寄せ集めの代表チームを、いかにして闘争集団「ジャパン」へと変革したのか――。戦場から生還後、母校・早大のラグビー復興と教育に精力を注ぎ、日本代表監督としてオールブラックス・ジュニアを撃破。ラグビーの母国・イングランドに初めて臨んだ代表戦では3対6の大接戦を演じた、戦後ラグビー界伝説の指導者・大西鐵之祐。闘争のただなかから反戦思想を唱え続けた男の79年の生涯を描いた傑作。第12回「ミズノスポーツライター賞」受賞作。カバーデザイン/Kotaro Ishibashi。解説/釜谷一平
目次
プロローグ
1 インゴール組 楕円球にしがみついて
2 戦前のラグビー 「ゆさぶり」対「押しまくり」
3 ま、銃で撃つんだが 「闘争の倫理」の原点
4 「展開、接近、連続」 オールブラックス・ジュニア戦勝利まで
5 歴史の創造者たれ 母国イングランドとの死闘
6 接近の極致 横井章
7 テツノスケに教わったんや 小笠原博
8 デューイを突き抜ける 勝負の哲学
9 大西アマチュアリズム 決闘の渦中から
10 体協の名場面 モスクワ五輪ボイコットをめぐって
11 鉄になる ドスの青春
12 愛情と冷徹、信頼と独断 魔術の実相
エピローグ
主要参考文献
大西鐵之祐 年譜
[付録(1) 最終講義] 人間とスポーツ
[付録(2) 最後のインタビュー] 勝負の哲学
あとがき
文庫版のためのあとがき
鉄筆文庫版のあとがき
解説 釜谷一平(元東京大学ラグビー部フランカー)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あつ子🐈⬛
11
ラグビーが好きだ。『人類のためだ。』読了時にも思いましたが、藤島大さんの著書はとりわけ素晴らしい。ラグビーに対する愛情はもちろんのこと、大西鐵之祐さんという指導者に対する畏敬や思慕の念が、美しく理知的な文章から溢れ出てきます。「眼の前に五億円を積まれたら、本能的に拒否できる人間になれ」「大西鐵之祐は、ジャスティスではなくフェアを説いた。机の上の札束は法にかなおうとも汚いものであり、競技規則とは別に『してはならない』と『しなくてはならない』は存在する。そのことを語り続けた。」偉大な先人がいるという幸福です。2024/01/21
ランフランコ
5
指導者としてすべてを兼ね備えているように思う。正に知と熱である。理論と情熱もしくは感情とも言えるかもしれない。強烈な戦争体験がその思考に大きな影響を与えている。私自身はラガーマンの考え方としては故平尾誠二の考え方を支持しているが(同志社、神戸製鋼ファンなのが大きいが)、大西イズムはもっと真剣勝負、闘争に寄ったカラーだと思う。大西理論で世界に肉薄したのは紛れもない事実である。その理論は今にも通ずる。大西早稲田と北島明治との戦いはそれはそれは熱く面白かったろう。リアルタイムでその戦いを見れていないのは残念。2023/08/18
merci
2
☆☆☆大西鉄之佑の考えを今に伝える名著。戦争で人の生き死2を目の当たりにしてきた大西が伝える言葉には説得力がある。2024/01/07
とろりんとう
2
藤島大が語る大西鐵之祐。今でこそトップリーグ、その後継のジャパンラグビーリーグワンが日本ラグビーの中心だが、早慶明の歴史的な位置付け、今も尚、盛り上がる一戦の意味が分かる。藤島大が語る大西イズム「愛情と冷徹」「信頼と独断」「自由と組織」の矛盾の体系。この人間臭さが慕われ、今でも語り継げられる要素だと思う。2021/10/24
みはたいくら
1
熱くて知的だった。勝つための百の理屈を叩き込んで、百一個目は「理屈じゃない」。闘争と倫理、勝ちと負け、その間で戦い続けた男の物語。2020/05/01
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