山と溪谷社<br> 「再エネ大国 日本」への挑戦

個数:1
紙書籍版価格
¥1,650
  • 電子書籍
  • Reader

山と溪谷社
「再エネ大国 日本」への挑戦

  • ISBN:9784635310420

ファイル: /

内容説明

再生可能エネルギー+循環型社会が人口減少と温暖化の危機を救う!
テレビ朝日スーパーJチャンネル土曜特番の書籍化。

日本には電力需要の1.8倍の再エネ供給力(1.8兆kWh)が眠っている。
しかし、実際に利用されている再エネは、その約10分の1の1,773億kWhにとどまる(2018年度)。
一方で、日本はエネルギー自給率が11.8%しかなく、多くを海外からの化石燃料に依存している。
日本が化石燃料の購入のために支払った19兆円(2018年度)。このお金の流れを変えれば、日本は再生する。

人口減少の危機は、地方の衰退を招き、今や「地方消滅」の時代と言われています。
税収が減るだけでなく、人材の流出、産業も細るばかりです。

そんな先行きが見えない不安の声が日本各地から聞こえてくるなか、
若い人が増え、現金収入が増え、自然再生や温暖化対策にもなり、
人も地域も元気を取り戻すことに成功した事例があります。

この夢のようなストーリにある共通点とは?
テレ朝「スーパーJチャンネル」の土曜メインキャスター、山口豊が現地を訪ね、
その秘密を解き明かす書き下ろしドキュメント。

各地で盛り上がる自然エネルギー発電と地方再生に至るルポからは、
日本再生につながる明確なビジョンが浮きあがってきた。

再エネ先進国、ドイツの再生可能エネルギー事情など、世界の最新事情も描きながら、
『里山資本主義』の著者、藻谷浩介氏のインタビューも収録。
地方発、限界集落からの逆転ストーリーが「日本の未来」を明るくする!

■著者紹介
山口 豊(やまぐち ゆたか)
テレビ朝日「スーパーJチャンネル土曜」メインキャスター、「BS朝日 日曜スクープ」メインキャスター、「ザ・スクープSPECIAL」では鳥越俊太郎に次ぐナビゲーターを務める。
「報道ステーション」で10年にわたり、災害現場や温暖化問題の取材を続け、局で一番フットワークの軽い報道アナウンサーとして日本全国はもちろん、世界の自然災害現場の最前線まで様々な現場を取材してきた。
1967年生まれ、さいたま市出身。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tetsu

8
★4 日本の気候が自然エネルギー利用に結構向ていることを再認識できる。地方再生のヒントも。 2018年に化石燃料購入のため19兆円支出していることも考えると、地産地消の国産エネルギー開発にその一部回してもいいのではないかなあと思います。 折しも、菅新総理が2050年カーボンニュートラル宣言をしたのがつい先日。未来を考える一冊です。2020/11/05

g.t

6
本書のキーとなるのは「循環型社会の実現は、従来エネルギー調達を通じて海外へと流出していた価値を国内に留めおくことが出来る」という点であろう。 地方の人口減少への一手となる、再生可能エネルギーの使用は温室効果ガス排出の抑制になる、荒廃した森林の再活性化につながる、といった効果ももちろん見逃す事は出来ない。しかし冒頭の考え方は、循環型社会が経済的にも成功につながる可能性があることを示す。環境負荷低減が経済性と結びつかず、行政補助を必要とするケースが多いなかで、現在の円安進行にも一石を投じるアイデアだろう。2022/10/10

tokkun1002

4
2020年2月。国土の大半が森林なのだからバイオマスは国策で先導して欲しい。2020/04/03

こば

2
再エネを使って発電する地方の挑戦を追っている。再エネ普及の様々な工夫や町おこしがあり、未来を感じることができる内容であった。個人的な偏見かもしれないが、再エネ推進者は、再エネに有利な評価になるような意図を感じることもあるが、この本も例外じゃなかった。しかし、再エネは世の流れで世界に置いていかれる訳にはいかない。これからの再エネ普及の為のいくつかの知見が得られた。2021/09/03

唐熊渡

1
【感想:3.7/5.0】再エネを軸に地域おこしに成功した地方の事例を紹介しつつ、火力発電から再エネに切り替えることで資金を地域内で循環させることの必要性などを説いた一冊。分かりやすい。【備忘録】福島県土湯温泉:沸点が36℃であるペンタンを130℃の源泉で熱し蒸発させタービンを回る地熱バイナリー発電を実施。一般的な地熱発電(フラッシュ方式)は200℃以上の高温の水を地下から吸い上げてその蒸気で直接タービンを回すものだが、土湯温泉の源泉は130℃であったためバイナリーを採用。2021/10/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15100420
  • ご注意事項