内容説明
宝物のペンダントを犬に引きちぎられ絶望する来春の前に、上品な老紳士・フカミが現れる。ペンダントを修理してくれると案内された先は、レンガ造りの一風変わった『フカミ喫茶店』。そこは、モノを癒す天才リペア師の空、モノに宿る“記憶”を読み取る鑑定士・拓海が、アンティークの謎を読み解く喫茶店だった!?来春はいつの間にか事件に巻き込まれ、フカミ喫茶店で働くことになるが…。第2回スターツ出版文庫大賞のほっこり人情部門賞受賞作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
38
【Kindle】直立して言葉を話す 何でも修理しちゃう猫も可愛かったけど、何でもかんでも修理可能な8歳の男の子もすんごく可愛い💕あと 猪突猛進で軽はずみだけど、明るくて周りを巻き込むパワーのあるヒロイン、ツンデレだけど、皮一枚だけツンで 残りはぜ〜んぶデレな男子も、キャラはとても好きでした😄しかし…エピソードが軽い!薄い!これは絶対ミステリじゃない😅おとぎ話だな‼️喫茶店じゃないし 鑑定でもないし 儲かりそうにもないし 不思議なお店☆2019/09/05
よっしー
23
タイトルと表紙絵にひかれて手に取りました。色々と突っ込みどころは満載だし、能力の様なものも出てきて、何処となく不思議な世界観がありました。現実世界の話としては中々受け入れ難い所もありますが、ある意味で等身大の人間を見ているような気もしました。何処となく温かみの感じる、そんなお話だったなという感想です。2024/12/02
陸抗
21
モノを修理する空、モノの記憶を探る拓海、美味しいコーヒーを煎れる深海。宝物のペンダントを犬に取られた来春。たどり着いた喫茶店で出会った3人は、それぞれ悩みを抱えていて…。来春の前向きな考えに凍りついていた拓海の心が少しずつ溶け、彼女はの行動力で他の依頼人やスタッフの心まで癒していく過程はほっこりした。2019/07/21
紅羽
5
アンティークに纏わる特殊能力を持った「フカミ喫茶店」の店員さんたちと主人公の来春が、様々な道具の謎を解いていくお仕事系作品。読み終えるとお仕事小説というより、青春小説という印象が強い。ほっこり癒される温かいお話でした。2025/07/14
よう
5
げみさんの表紙がとても雰囲気が出ている一冊。一匹のゴールデンリトリバーがご縁で、老紳士 深海が営むフカミ喫茶店でバイトを始めた主人公 来春。でもそこはアンティークの天才修復師の空、それに宿る記憶や想いを読み解く鑑定士 拓海が働く喫茶店で、来春も一緒に様々なアンティークや人の大切な想いに触れていく…というお話。物の表面的な価値じゃなくて、その持ち主だからこその価値を読み解き依頼主に伝える所にほっこり心温めてもらいました。アンティークやモノは人と人を繋ぐ目に見える想い。自分の身の回りの物への愛着が増しました。2018/03/11