内容説明
全国の読者の熱烈な声に応え、あの“発禁本完全版”がついに復刊!
15万部突破の『隣の家の少女』と並び立つ、最大の問題作!
「全米一怖い作家は誰だ? きっとジャック・ケッチャムさ、『オフシーズン』の無修正版を感謝祭の日に読んだら、きっとクリスマスの日まで眠れなくなること請け合いだ。スティーブおじさんが警告しなかったなんて言うなよ、はっはっはっ……」(スティーブン・キング)
(内容紹介)
避暑客が去りつめたい秋風が吹き始めた九月のメイン州の避暑地。ニューヨークから六人の男女が休暇をとって当地にやって来る。最初に到着したのは書籍編集者のカーラ。
すこし、遅れて、彼女の現在のボーイフレンドのジム、彼女の妹のマージーとそのボーイフレンドのダン、そしてカーラのかつてのボーイフレンドのニックとそのガールフレンドのローラが到着した。
六人全員が到着した晩に事件は勃発した。当地に住む<食人族>が六人に襲いかかったのだ。<食人族>対<都会族>の凄惨な死闘が開始する!
※本書は、ジャック・ケッチャムのデビュー作、『オフシーズン』のデビュー作(1981年刊)の再刊です。再刊版訳者あとがきが収録されています
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん🎄🎅🎄
69
楽しい休暇が食人族の攻撃で台無し!前半部分、要らないのでは?(笑)特に印象が残らないので、後半の食人族に襲われる部分をもっと長くしてほしかった!!!マージーの奮闘!それにしても子どもって怖い😨😨😨😨😨😨2024/07/02
tom
22
出版当時は、衝撃的なシーン続出という感じで受け止められた本。でも今の時代、この程度のエログロバイオレンスは、わりと普通にあると思う。こういう本は、しばらく読み続けて飽きてしまうのが普通のパターン(かどうかは知らないけれど、これが私のたどった道筋)。ということで、派手な小説だなあと思いながら読了。面白かったのは著者のあとがき。最後まで生き残ったニックを生かすか殺すか?これを編集者と争ったとのこと。なるほどねえ、生かすか殺すかで、この本の立ち位置は変わってくる。どちらを選ぶかと迫られたら困ってしまうだろう。2025/10/30
nukowan
11
「隣の家の少女」「老人と犬」に続いて三冊目のケッチャム本。出だしから不穏なシーンから始まってじわじわと異質な気配が漂ってくる物語。ライターの女性がオフシーズンの間を田舎へやってきて妹とその彼氏らを呼んで休暇を楽しむはずが……。ですよ。これもう怒涛の展開で、ホラー映画を観ているくらいに息を呑んで「どうなるの?!」とページをめくっておりました。警察パートと同時進行で「はやくはやく!」と念じながら読んでました。まさかあのひとが死んでしまうなんて。エグい描写満載ですが、おすすめできる一冊です。残酷耐性ある人向け。2024/01/31
リュウジ
10
★5 著者は知る人ぞ知る、伝説のイヤミス「隣の家の少女」の人。その人のデビュー作を本屋で見つけてしまうとは思いもしなかった。思いもしなかったのは、この小説に登場するほぼ全ての人たちもそうだったであろう。犯人たちを含めみんな平穏に暮らしていたのに、約30時間後には全員が絶望の底で横たわる。特筆すべきは何といっても死の描写。人の残酷な死をそれを見ている人の目を通し精密かつ丁寧にディティールまで描いていく。ホントこの作家はイカレている。残酷かつ救われない、最高の絶望感。これをいい小説だと思う自分もイカレている。2020/08/27
はな
7
オフシーズンのメーン州の避暑地に古い一軒家を借りて仕事を始めたローラ。引越しのその日にその家でパーティをするために集まった友人とローラを悲劇が襲う。地元の洞窟に潜んでいた食人族が襲い掛かったのだ。あー、凄いの一言。集まった友人のプロフィールを描写する時から何かが起こりそうな予感がビンビンする。食人族の残酷な食人の描写に気持ち悪くなり、都会人のマグナムでの反撃に大興奮する。余りにも過激な描写で、処女作を削られたケッチャムは、英国で出版された本作では過激さを幾分取り戻せた。その特別編が本作だ。キング絶賛。2020/04/01




