内容説明
バツイチの彼は今も同じ職場に「モトツマ」
がいる。気になるけれど怖くて事情を聞けな
かった麻理恵だが、回転寿司のカウンターで
一歩を踏み出す――。舞美には、いつも高級
レストランに連れて行ってくれる年上の恋人
がいる。でも彼には秘密があって……。東京
を舞台に、4組の男女がテーブル越しに繰り
広げる繊細な恋愛模様を描いた短編小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろにゃんこ
40
東京を舞台とした連作短編。おいしいものを食べながら…の恋愛ものですが最後に心の内を短歌にしてあって、それが切なくもとってもいいです。2020/04/01
ピロ麻呂
32
カトチエ特有のショートストーリー+短歌が連作形式で綴られていて読みやすい。あの時、違う選択をしていれば違った人と人生を歩んでいたかも…2020/02/12
kaoriction@感想は気まぐれに
27
聞けない 言えない 飲み込んだ 言葉たち。思い出にしたいけれど、思い出にならないあの街もあいつも。モトツマにだって、隣りのテーブルの女の子たちにだって、それぞれ物語があるように、わたしにも物語があるのだ。東京の実在するお店を舞台に、 4 組の男女が繰り広げる恋愛短編小説集+ 短歌。と、爽やかエロティックな短編3つ。地元、江東区のお店には行ったことがある。今度行ったらモトツマを探してしまいそう。揺れる せつない彼女たちの思い。選んだ道、選ばなかったわたし。懐かしいあの頃が詰まっていた。わたしには今は昔の話。2020/02/19
coco夏ko10角
26
東京23区+武蔵野市、飲食店、そこにいる人たちの恋愛…。朔美の話が切なくて。2020/12/25
Kana
20
初読みの作家さん。東京を舞台にした4組の男女の恋愛短編集。繊細で切ない話で女性が勇気を出して一歩踏み出すのは読んでいて応援したくなる。美味しそうな料理に食べたくなった。実在するお店らしいので行ってみたい。2020/03/23