内容説明
食エッセイ界の遅咲きの新星、じろまるいずみの初エッセイ集。
チャーハンにステキなサムシングを入れてしまう母親
グラタンが好きな吸血鬼……
ごはんにまつわるウソみたいなホントの話の数々。
笑えるのになぜかレシピまでついている異色の料理エッセイ!
自ら居酒屋を切り盛りし、飲ん兵衛の舌を肥やしてきた著者が書く、思い出と紐付いた濃厚な食の記憶を軽妙に描いたエッセイは、これまでの「食エッセイスト」とは一味違う、骨太の読み応え。笑える料理エッセイになぜかすべてレシピがついているという形式が特徴的。noteで書かれたものに大幅に書き下ろしを加え、これまで書いてこなかった生い立ちに触れたエッセイも。一方、そのレシピは実用的でありながら、読み物としての強さもあるテキストが魅力。なぜか読むと「できる」気がしてくる、読むだけで自信を持たせてくれるレシピエッセイ。
〈漫画家・渡辺ペコさんとの対談「私たちが『ごはん』を描いてしまう理由」を収録〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっこ
71
料理作家さんのエッセイ。面白かったです。食にまつわるエピソードやこだわりを軽妙でコミカルな言い回しでサクサク読ませてくれました。合間合間に、著者お気に入りの料理のレシピが載っていて、簡単お手軽なのに美味しそうで今度作ってみよう!舌打ちするお寿司屋さんのお話など「本当にこんな人いるの~(笑)」と驚きながらも笑わせていただきました。2020/11/17
keroppi
71
タイトルに惹かれ読んだ。食にまつわるエッセイ集。誰にも食に関する思い出はあるものだが、この著者のエピソードの数々は、とてもユニークだ。食は、人との思い出をつなぎ、自分そのものを作り出していく。「餃子のおんがえし」の話は、特に面白かったが、この本も餃子のおんがえしなんだろか。2020/06/21
ぶんこ
58
食にまつわるエッセイとのことでしたが、著者の体験したことが面白すぎるエッセイでした。起こったことへの柔軟な対応が面白いのか、多分頭が丸いのでしょう。四角な私には考えもつかない面白さ。時々挟まれるレシピも著者らしい。餃子の(何か 50〜200g)って、面白い。私も一度手作りして挫折したホワイトソース、こんな簡単なレシピなら再チャレンジしたくなります。そしてご飯を炊く時にはおちょこ1杯のお酒を入れましょう。2020/08/19
りつこ
48
面白かった~。食に関するエッセイなんだけど著者の食べることや美味しいものに対する熱と、いろんなことを面白がる人間性が相まって、面白いし楽しい。エッセイの間に盛り込まれているレシピも分かりやすくて美味しそうですぐにやってみたくなるものばかり。なんといってもタイトルがいいし、きっとこの本が出たのも「餃子のおんがえし」だったんだろうなと思うし、私が出会えたのもそうなんだと思う。一度目の結婚で実際にされた「嫁いびり」もなんだか笑える。逃げ足が速そうなところも好き。2020/07/23
たまご
25
いつもネタを探している感満載なじろまるさん.それは,きっと普段の何気ない生活であっても,興味津々に,斬新な視点がないか探しながら生き生きとすごされているのではないか.そんな感じのする,素敵な食およびその周辺の生活のエッセイでした.とっても楽しかったです!自然(ではないと思いますが)にオチがちゃんとついている数々のおはなし,途中吹き出しながら頂きました.お代わり希望! そしてお店に行ってみたかったなー!2023/10/03
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