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内容説明
戦後日本を復興させた経済人の苦闘の記録。戦後日本は経済大国への道を歩むが、そこには、復興に意欲を燃やす経済人の勇気ある「決断」があった。第一線ドキュメンタリー作家が描く経営裏面史――貧困に喘ぐ敗戦国・日本は、瞬く間に、世界有数の経済大国に成長した。だが、その過程には、経済人の苦悩と先見に満ちた勇気ある〈決断〉があった。石油エネルギーへの転換。電化器具や合成繊維、自動車の普及。国民生活の向上をめざして、日夜、研鑽がつまれた。戦後日本を復興させた経済人の苦闘の記録を描いた力作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KEI
17
40年ほど前に書かれた本。昭和30年代の高度成長期に官民一体となって「富国強産」に取り組んだノンフィクション。戦後の廃墟、貧困の時代から国民が豊かになるには、産業振興がいかに大きな事だったか、家電、化学工業、電力、技術革新などの8分野にまとめてあり、各々の経営方針決断の状況が興味深い。敗戦国の不平等な条約を変え、業界をリードした当時の官僚の姿に驚いた。強産による利益は貧困を少なくしたが、負の遺産を遺した事は否めない。現在は新たな貧困が問題になっている。貧困の連鎖を無くす政策を為政者に求めたい。2016/01/17
yuji
2
敗戦後の日本を高度成長に導いた経済の指導者、経営者のはなし。資源を持たない国が敗戦国となり理不尽な日米修好通商条約の改正をもぎ取るのは第二の開国に等しい。そこには再生と豊かな暮らしを求める社会の欲望と活気があったから経済優先が合致したのだろう。再生巨流という映画を見たが創業者の思い、哲学が社員に共感と鼓舞するエネルギーを与えている。決断の速さが勝利を勝ち取る。2022/10/21
ろびん
1
これぞ高度経済成長期!といった本でした。2017/10/31
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