新潮文庫<br> いま私たちが考えるべきこと(新潮文庫)

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新潮文庫
いま私たちが考えるべきこと(新潮文庫)

  • 著者名:橋本治【著】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • 新潮社(2020/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101054155

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内容説明

“私”は、私を取り巻く社会、学校、家族といった“私たち”の成員なのに、なぜそこに一体感を持ってないのか――。自主性って何だろう。民主主義は達成されているか。国家という概念にピンとこない。個性は伸ばすべきものなのか。そんな疑問の根底には、常に“私”と“私たち”を巡るややこしい問題があった。緻密で複雑な思考の迷路に導かれ、やがてあなたが辿る着くその「答」とは。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

練りようかん

11
世の中の問題が分断と対立に煽りがちな令和に読む、仕方ないですますか闘争相手にするか二つしか選択肢がないのは人間として貧しい考えだと警鐘を鳴らした平成の本。自分のことを考えろと言われてまず自分を考える人と、他者のことから考える人がいる。恋愛相談の結果恋仲になる男の飼う不幸や、既に解決手段ではなくなっていたイラク戦争などいつも通り遠近自在で、最後にあー!はー!のシュルシュルとまとまる感覚が面白く流石だった。ワレもジブンも一人称で二人称な日本語。“我思うゆえ我あり”が今まで以上に深い言葉に響いた。発見が嬉しい。2024/11/01

shouyi.

6
「まえがき」で諦めず最後まで読み通すと、表題の答えは出ないけれど、いま自分が立っているところがハッキリと見えるようになりました。自分と他人の関係性が私たちと言うことばで説明されています。2022/02/17

13km

4
橋本さんの文章がちょっと苦手なんだけど、内容はすごくためになるというかほーっとうなる話。正直、内容よりも文章のぐるぐるさに頭が持っていかれ気味になってしまって不思議なトリップ感に襲われました。2012/10/09

ひらぱー

4
『子どもが子どもだったころ』と並ぶ今年ベスト2。「おれみたいなやつは他にいない」と書いているのは本音かどうか知らんけど、物事をちゃんと考えられる人間はやっぱりどこかにはいるんだなぁ、と思うとちょっぴり安心する。「個性は傷」論は賛成できんけど、義侠心による恋愛とか前近代vs近代はめちゃ面白かった。2010/04/22

たんたん麺

3
『「全体」から「成員としての自分」を割り出す人たちは、「全体」失うことをが怖い。それこそが恐怖だから、「孤独」にはピンとこない。「倒産」あるいは「リストラ」で、「会社」という「全体」を失った男は、「会社がない」ということに不安と恐怖を感じても、「孤独」ということは実感しない。』上司でいるわ。定年後も使ってもらおうと思って夢中で労働してる。そのくせ、家族から離婚突きつけられてもピンと来ねえで無邪気に部下に話してる。なに仕事に逃げてんだよ。家族と向き合えよ。2017/02/19

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