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内容説明
永正四年(一五〇七)、十九歳の越後国守護代・長尾為景は守護・上杉房能を討ち、下剋上の激流に身を投じた。越後一国支配を目指す戦いは軌道に乗るかに見えたが、自らが据えた守護・上杉定実や国人・土豪の叛乱によって一進一退の状況に陥り、為景は志半ばで没する。しかし、兄の晴景から長尾家を譲り受けた景虎(謙信)が、「軍神」とも称される卓越した戦を展開して越後の掌握を成し遂げる。さらには、武田信玄、北条氏康に追われた信濃や関東の諸将を助けて出兵を繰り返すと共に、関東管領・上杉家を相続して「天下のための戦い」に邁進した。後継者を決めずに急死した謙信の跡目争い(御館の乱)に勝った景勝は、織田信長の攻勢を受けて滅亡寸前まで追い込まれたが、本能寺の変で窮地を脱する。その後、関白・豊臣秀吉に臣従し、秀吉が死ぬと、天下取りに動き出した徳川家康に迎合せず、「義」の戦いに臨む……。越後が生んだ名将三代を描いた力作長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maito/まいと
1
謙信の父・為景から続く上杉三代を描いた歴史小説。人物像の見えなかった為景の圧倒的な存在感と魅力に引き込まれる反面、三代目の景勝が薄っぺらく見えてしまう。展開も最後は尻つぼみになっていて、かつ紙面分量も兼続に喰われているのがさらに痛い・・・上下巻にしてボリューム増やすとか、三代を見続ける共通人物を出すなど、一環要素がないと世代モノは難しいのがよくわかる(涙)2011/10/02
徳次郎
0
謙信さんはちょっと飲みすぎましたね。 重度の糖尿病による脳梗塞を発症しなければ、ひょっと すると、新潟が首都になっていたかもしれないと思う事 があります。 ただ、新潟港が信濃川を流下する土砂で埋没するので港 が使えなかったからちょっと難しいですね。2021/05/21
ステルスドッグ
0
すごく面白かった。 小説ということだったが担猿が出てきたあたりからさらに面白くなって大河ドラマを見ているかのようだった。 全部が全部史実通りというわけではないだろうが、三世代を通して上杉という一族の歩んだ道を辿ることができ、三者三様の思いや戦いが見られて素人目にもその熱気がありありと見えてとにかく熱い小説。特にあまり今まで注目されてこなかった景勝が取り上げられていて個人的には嬉しかった。信長や秀吉、家康らが台頭しより乱世となっていく中での上杉の三世代に渡るそれぞれの生き方に感動した。2024/06/20
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