内容説明
幕末に京都を震え上がらせた新選組の隊士・沖田総司は、子どもと鬼ごっこをしていた。
殺戮の場で、牙を剥いた悲愴な狼が、幼子のように無垢だった。
人を斬った翌日は、血の臭いを振り払うために戯れるのだ。
そこへ美しい娘が現れ、総司は魅入ってしまう。
天然理心流の剣が何より大事であったが、胸は高鳴るばかり。
が、労咳に冒された総司は、ただ、娘の額に口づけしかできなかった…。
※本作品は、「沖田総司 壬生狼」を加筆修正した新装版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Shinji Hyodo
81
図書館本。ハードカバーで表紙は違うのですが、多分同じ内容だと思います。初めての作家さんです。これまで読んだ新選組関連の本の中で、特に沖田総司をメインに取り上げて描かれているようなので手に取りました。まあまあですが、史実から大きく外れることは許されるはずもなく、全体に淡々とした印象で、もっとファンタスティックに描いてくれよ〜もっと強くて優しくて純情であどけなくてサイコでクールでセクシーで…そんな総司が見たかった´д` ;的な感想でした(^^;;2016/02/24
えみ
59
闇夜に響き渡る剣戟、悲鳴、怒号、気迫のこもった声…。新選組が自ら先陣を切って駆け抜けた血の雨が降る修羅場の数々。表現やカタチは違えども新選組を重心に据えた小説には必ず描かれている雛型的要素。今回も例に漏れずきっちりとした雛型におさまってはいたが、“沖田総司”という一人の若き天才剣士の剣に対する想いを描くことで鳥羽亮版新選組として違いを見せていた。沖田は存在こそ事実だが、他の活躍は想像や創作部分が多いので時代小説としてはかなり初心者向けで読みやすい。労咳が彼から奪う恋、剣そして命。儚い現、激動の生涯に喝采!2022/02/10
10$の恋
35
新選組関連の本は多数読んだが、"沖田総司"単独を読むのは初めて。新選組随一の剣豪だ。両親を幼くして亡くした総司には尊王も攘夷もない、ただ剣の道を邁進するのみ。だから京の都を跋扈する不逞郎党を新選組隊士として排除することにも躊躇はなかった。「剣は人を斬るためにある…。ならば剣士として生きよう」。反面、普段は明朗な総司、人を和ませ子供たちと戯れ、淡い恋もした。だが徐々に労咳(結核)に蝕まれる身体、「おさよ」との思慕の情を断ち切る総司は確かに哀しき天才剣士だった。そして病に勝てず命の灯は消えた。享年二十七才。2023/10/25
橘
26
初めて鳥羽亮さんの作品を読みました。沖田総司が描かれている作品はいくつか読んでいたので、目新しい沖田さんでは無かったものの、読みやすく面白かったです。沖田さんの生涯や、新選組の辿った道が淡々とわかりやすく描かれているのが良かったです。なんだか、1度だけ見た沖田さんのお話の宝塚の舞台を思い出しました。2017/06/18
黒猫
15
私の理想の沖田さんがここにいる。幼い頃に両親と死に別れ、愛情を知らないまま、試衛館で近藤、土方に弟のように可愛がられた沖田さん。天然理心流を極め、自らの腕を試すために京に行き壬生狼と言われながら、剣士として生きた短く儚い夢のような時間。おさよとの余りにも儚く切なすぎる恋。労咳をおさよに移さないように会おうとしなくなる沖田さんの思いはおさよさんに届いたのかな。雪の中を待つおさよさんの後ろ姿が目に浮かびます。沖田さんの剣に生き、剣士として死ぬ純粋な剣に対する思いに涙が止まらなかった。2016/05/20
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