講談社文庫<br> 密航船水安丸

個数:1
紙書籍版価格
¥576
  • 電子書籍
  • Reader
  • 特価

講談社文庫
密航船水安丸

  • 著者名:新田次郎【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 特価 ¥462(本体¥420)
  • 講談社(2020/02発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061317826

ファイル: /

内容説明

無償の情熱に生きた、開拓者・アメリカ及甚の劇的生涯! 待つのは栄光か悲惨か? ――1906年・明治39年、及川甚三郎が率いる82人の密航者は、宮城県の荻浜港から、帆船で新天地・カナダへ向かった……。日本人の理想郷をつくるため、あらゆる困難を乗りこえ、勇気と行動力とで、その夢の実現に生涯を賭けた、男及甚を描く長編力作。水安丸を待つのは、栄光か悲惨か?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

53
2014.01.06(01/05)(再読)新田次郎著。 01/05 (解説=尾崎秀樹)新田の作家としての歩みはS26、『強力伝』(サンデー毎日大衆文藝)入選からS55、急逝までの30年。 丹念な取材調査に基づく。 山岳小説、歴史小説、科学や歴史的素材を扱う小説。 S52、日本航空主催ヨーロッパ文化講演会、「小説書く際、貪欲というより貪婪に材料を集め、余計なことでもかき集め、買いこみ、ためておく」 書くに際しては、もう一度取材に行く。  2014/01/06

i-miya

44
2014.02.22(02/05)(つづき)新田次郎著。 02/21 (P416) 『密航船水安丸』の及川甚三郎の人物像に深い興味を抱く新田。 そのパイオニア魂を描く。 『アラスカ物語』の取材の中で聞いた及川の話。 アメリカ及甚のことを耳にしたことがきっかけ。 フランク安田=ジャパニーズ・モーゼ。 同じ宮城出身、事業家、カナダへ出かけたのも、新事業開拓のためのもの。 新しがり屋で運送業、製氷業、製紙工場へと手を伸ばし、全て成功。  2014/02/22

まさげ

12
宮城県登米郡米川村の及川勘三郎が主人公。地元で起業し42歳でカナダへ渡航…。主人公の熱量に圧倒されました。 主人公以外の男性も素晴らしかったです。特に領事館の吉江氏の配慮がなければこの物語は誕生しなかったのでは…。2025/07/11

さっちも

8
海外旅行に行った時のような、浮き立つ気分にさせてくれた。風景描写が美しすぎる。自分の可能性にチップをはって、前へ突き進む男の物語。精神衛生に良い。2016/02/02

ろこぽん

6
暴れ馬に飛び乗って参上!及甚、登場からいきなりカッコいいです。密航船が帆船だったとは衝撃。しかもバンクーバーまで50日。昔の人はすべてが命懸けで怖いわ。桑園、養蚕、製紙、製氷、木炭、そしてカナダの開拓事業、次々と事業を起こす及甚がすごすぎて笑ってしまう。最後は燃え尽きてしまったけど、無償の情熱に生涯を捧げた彼の功績は偉大です。巻末の取材記で、及甚さんと水安丸でカナダに渡った二世たちが漁業の方面で活躍されたことを知り、嬉しくなった。新田次郎さんのはしゃぎ様もかわいい。2021/08/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/508460
  • ご注意事項

最近チェックした商品