内容説明
徳川光圀は、海水魚の鯛を真水で飼わせ、みずからラーメンをつくった。初恋と失恋、若き日の放埒な生活、寵臣を手討ち……。ある時は非常に、ある時は寛容に。多くの逸話の裏に、組織と人間のあり方を見事に活写した1冊。<『新・水戸黄門異聞』改題作品>
感想・レビュー
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Hachi_bee
2
奥付を見たら2000年2月15日の初刷りだった。もしかしたら祖父が買ったものかも。 幼かった頃、水戸黄門の再放送が楽しみだった。祖父と一緒に見たことを懐かしく思い出しながら読みました。 字が大きくて、年配者にも読み易い配慮。水戸黄門を読もうっていうような人はみんなそういうお年頃なのかな?2017/07/31
日本たらこ産業
0
「水戸黄門」徳川光圀公に纏わる8編の逸話。縄田一男さんの解説にも書かれていますが、前半5編は大日本史編纂事業を軸として、“黄門ラーメン”や“鯛を真水で飼う”話、そして“藤井紋太夫事件”が描かれ、後半3編は、光圀の為人を示す逸話が描かれています。現代社会における人と組織の在り方を光圀公のエピソードを交えて読者に問いかけているビジネス書的な感じを受けました。話がそれますが、この文庫、非常に文字が大きいです。視力が弱い人には読みやすいと思いますが、私には逆にまどろっこしかったです。2013/04/30