内容説明
炎上、不謹慎狩り、不倫叩き、ハラスメント…
世の中に渦巻く「許せない」感情の暴走は、
脳の構造が引き起こしていた!
人の脳は、裏切り者や社会のルールから外れた人など、わかりやすい攻撃対象を見つけ、
罰することに快感を覚えるようにできています。
この快楽にはまってしまうと、簡単には抜け出せなくなり、罰する対象を常に探し求め、
決して人を許せないようになってしまいます。
著者は、この状態を正義に溺れてしまった中毒状態、「正義中毒」と呼んでいます。
これは、脳に備わっている仕組みであるため、誰しもが陥ってしまう可能性があるのです。
他人の過ちを糾弾し、ひとときの快楽を得られたとしても、日々誰かの言動にイライラし、必要以上の怒りや憎しみを感じながら生きるのは、苦しいことです。
本書では、「人を許せない」という感情がどのように生まれるのか、その発露の仕組みを脳科学の観点から解き明かしていきます。
「なぜ私は、私の脳は、許せないと思ってしまうのか」を知ることにより、自分や自分と異なる他者を理解し、心穏やかに生きるヒントを探っていきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
346
新型コロナウィルス対策購入シリーズ第35弾、中野 信子、昨年読んだ「不倫」に続いて、3作目です。新型コロナウィルス感染者以上に正義中毒者がSNS中心に蔓延っています。著者の解説は解りやすいですが、もっとみんな大人になって多様性を認め、寛容になれば世界は平和になると思いますが・・・ これは古今東西を問わずです。2020/05/08
absinthe
239
悪くはなかったけど、同著者による『ヒトは「いじめ」をやめられない』とほぼ同じ主張。全体的にエッセイのようで学術的に主張するような本では無かった。人間はもともと自分が属する集団に害を及ぼしそうな人間を排除しようとする本能があり、虐めにつながったり、ヘイトしたり、SNSでたわいない発言を攻撃したりするのだという。著者は正義中毒と呼ぶ。正義中毒から自分を解放するという第4章は、脳を鍛える一般的方法が話題のようで、あまり正義中毒と関係ないような。 2021/03/20
やすらぎ
194
仕事で必要な内容のため読了。第2章日本社会の特殊性の間延び感、本題と内容がミスマッチなのは少し残念。誰しもが容易に陥る、他人を許せないという感情は、人間である以上どうしようもない。正しさに対して生まれる脳の快感は止められないが、皆が自制に努めている。そうでなければ今以上にいざこざが起こるだろう。脳は簡単に処理しようとして、自身の心地よさの外側にレッテルを貼ろうとする。集団ごとに求められるものは異なる。相手を自分の枠に嵌めたとて変わるはずはない。多様な場面でどう対応するか、日々に適応しながら脳を鍛えていく。2024/08/04
mint☆ 現在ログイン率低下
150
身近にやたらと他人を否定する人がいるのでいったいどういう心理なのかと気になり読んでみた。「我こそは正義」と思い込んで「正義中毒」になってしまう。これは脳の仕組みで誰にでも起こりうること。自分には関係ないのに芸能人の不倫を叩いたり、今なら頼まれもしないのに"○○警察"のなんと多いこと。自分は違うと思っていたけれど言われてみれば意外とあると気づかされる。日常的に合理的思考、客観的思考ができるようなクセをつける。自分にも他人にも一貫性を求めない。他人が許せなくて苦しんでいる方におすすめ。2020/07/17
ちくわ
119
【♪】audibleを無料で試せて有難い。昔タバコを吸っていた頃は月15,000円の出費なんて平気だった…今になって1,500円/月を惜しむなんて笑ってしまう。 では感想を…タイトルからはカウンセリング的な内容を想像するが…そこはやはり脳科学者の著書だけあって、正義中毒という事象の原因分析に始まり、科学的に対応策をアドバイスする流れであった。スピリチュアル要素は無く、学術論文に近いかな? 本書では日本人は正義中毒に陥り易いとされるが、個人的にはアパシー症候群になり易くなってないか?と思うが、どうだろうか?2024/07/10
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