楽園<br> 重版未来 ―表現の自由はなぜ失われたのか―

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楽園
重版未来 ―表現の自由はなぜ失われたのか―

  • 著者名:川崎昌平【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 白泉社(2020/02発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784592711643

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内容説明

「表現の自由」とは、かくも失われやすかったのか――。「重版未定」の川崎昌平が放つ「もしも」の世界。表現規制のディストピアをふんわりしたキャラクター達のコミックと描きおろしエッセイで綴る。「未来」とは「未ダ来タラヌ」。来てほしくない、でももしかするとすぐそこまで来ているかもしれない暗黒。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かっぱ

30
ゆるい絵の漫画で表現の自由が奪われ切った未来を描く。地下出版社である漂流社の社是は「流されるな流れろ!」。表現規制法の下で隠れた表現者を取り締まって殺しまくる出版管理局の少佐はなぜか言葉の語尾が「でしゅ」であるかわいい女の子の姿。羊の皮を被った狼ということなのだろうか。気をつけないと当たり前と思っていたことがいつの間にか失われていることがあるかも知れないぞ。その時になって嘆いても遅いのだぞという警告。新型コロナ感染が世界中に拡大して不自由を強いられているいま、未来は予測し難いことは確かに実感できる。2020/05/02

ホシナーたかはし

9
漫画を含む紙媒体を愛する全ての人に読んでほしい新書。難解かもしれない、でもちょっとずつ読み進めてほしい。2023/01/29

Tatsuhito Matsuzaki

4
この本は、#おわりに を先に読むことをお勧めします。 7割以上を占める漫画はシンプルですが、お世辞にも上手ではない絵に解りづらいセリフ、終盤に加えられたエッセイ的なものも伝わり難い文章で何度か読むのを放棄しましたが、再び頁を開いてしまう不思議な本。コレも表現の自由だと思いました。 2021/04/23

半木 糺

0
表現の自由が失われた未来を描くディストピア作品、なのだが、作者の問題意識は完全に的を外していると言わざるを得ない。作品内では「出版管理局」なるものが表現規制を行っているが、今後の表現規制を行うのは国家や行政ではない。既に18禁コンテンツの購入が出来ない決済プラットフォームが出てきている(これは事実上の焚書である)。アカウントをBANする乃至はアナリティクスを操作する権限を持つグローバルSNS運営企業の方が国家や行政よりも遥かに力を持っているのが現代なのである。2024/07/06

てらさか

0
シュールな絵の癖に過激なことをやってる漫画と小難しい話。京アニ事件についても言及されてあった。2020/08/09

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