双葉文庫<br> ときどき旅に出るカフェ

個数:1
紙書籍版価格
¥693
  • 電子書籍
  • Reader

双葉文庫
ときどき旅に出るカフェ

  • 著者名:近藤史恵【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 双葉社(2020/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575522808

ファイル: /

内容説明

氷野照明に勤める奈良瑛子が近所で見つけたのは、カフェ・ルーズという小さな喫茶店。そこを一人で切り盛りしているのは、かつての同僚・葛井円だった。海外の珍しいメニューを提供する素敵な空間をすっかり気に入った瑛子は足しげく通うように。会社で起こる小さな事件、日々の生活の中でもやもやすること、そして店主の円の秘密――世界の食べ物たちが解決のカギとなっていく。読めば心も満たされる“おいしい”連作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

407
こんなカフェがあれば、本当に海外旅行に行かなくても、旅行した気分になれるわ。ただし呪文みたいな名前のスイーツ、料理、酒ばかりで覚えられないし、名前を言えば間違いなく噛んでしまうな。店長の円さん、賢くて素敵な人だね。瑛子さんと飲み友達にもなりたいね。お店に海外の風景や街並みの写真集を置いてほしいね。そしたら、ひとりで行った時に、写真集見ながら飲み食いしたら、ますます海外に行った気分になること間違いなし。外国のカフェにいる気分になれる心地良い作品でした。2020/02/02

333
良かったです。いろんな国を旅したオーナーが世界の料理やスイーツを作って提供するカフェというタイトルの意味も読んで納得、表紙の料理も話の中に出て来て納得しました。ドラマ化出来そうな内容で、ちょっとした謎解きも心地よい。あんなカフェがあったら通ってしまいそうです。主人公瑛子の心情もわかるところが結構ありました。2019/12/21

カメ吉

271
久々の近藤史恵さんの作品。短編集でしたが読みやすく面白かった!『キリコ・シリーズ』のような日常的ミステリー(謎解き)の様な作風とグルメ要素がミックスしてて更に旅も盛り込まれ満たされる1冊でした。出てくる女性たちが強さと弱さを併せ持ってて魅力的でしたし『カフェ・ルーズ』という居場所が羨ましい。二人の女性が主人公ですが瑛子さんの悩みや幸せは現実的で自然で円さんの生き方は応援したくなる。最後の円さんの秘密はビックリですが爽やか!もっと続きが読みたい!ダラダラ続いても良いからシリーズ化してほしい。そんな作品。2020/05/06

NADIA

191
オシャレなカフェが舞台の10編の連作短編集。ストーリーは後味よく爽やかだがこの種の作品ではわりとありがちで特筆するようなものではない。でも登場するスイーツたちが魅力的♪ああ、私もこんなカフェ(できればチェーン店ではないものが希望)が近所にあれば!! 特に「ロシア風ツップフクーヘン」に心惹かれる。やっぱり食べ物が登場する小説はそれだけで読後感が加点される(*^^*)2020/07/23

シナモン

169
図書館本。ときどき旅に出て、旅先で出会った美味しいものを再現して提供する「カフェ.ルーズ」。自分の軸を持っていて強く凛として生きている店主の円、素敵だな。嫌だなーと思う展開も、総じて淡々と穏やかに過ぎていくのもそんな円に助けられてるところが大きい。嫌われてもかまわないと判断した人のことは気にしない。自分の常識は狭い範囲の常識…。ぐっとくる言葉もあちこちに。美味しそうなメニューとともに世界を旅し、自分を見つめ直すきっかけとなるような一冊でした。私もカフェ.ルーズに行きたい!2019/12/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14535444
  • ご注意事項