内容説明
異国のスペインで自活をめざしていたイジーは、道で倒れた貧しい老人ミゲルを助けたことをきっかけに、彼の家で住み込みの家政婦として働きはじめる。ある日、おそろしくハンサムで裕福そうな男性が訪ねてきた。老人は上機嫌で、甥のカーヨ・アンヘル・ガルシアだと紹介する。イジーは訝しんだ。お金持ちなら、なぜ伯父さんを援助しないの?一方、カーヨはイジーをうさんくさそうに見ていた。まんまと伯父の家に入り込んだこの女は金目当てに決まっている。実は伯父が旧家の出身で大金持ちだと、知らないふりをしているのだ。僕が贅沢をちらつかせて誘惑すれば、すぐ本性を現すに違いない……。
■情熱の国スペインを舞台にしたシンデレラ・ストーリーです。莫大な資産家であるが故に女性はみな欲得ずくだと思い込み、愛を信じない独身主義者、カーヨ。彼のかたくなな心を解きほぐしていくイジーの優しさに、思わず胸が熱くなります。
*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
1
ありがちな家政婦のストーリーだけど、ヒロインは途中からお客様になるっていう不思議な展開。あらぬ不貞をかけられ海外でクビになったヒロインが、公園で倒れた見窄らしい身なりの老人を助け、激安の給料で家政婦として働き出すのだが、雇い主の傲慢な甥が激しくヒロインを誤解して、ばい菌扱いの末、自分の勘違いに気づくという流れ。ありきたりすぎて盛り上がりにも欠け、すぐに忘れて島そう。唯一、ヒロインの傲慢な兄をやり込めた部分だけはスッキリしたけれど、そこまでするなら両親人も同じような苦水を飲ませれば良かったのにと思った。2023/02/25