内容説明
ひきこもり支援においては,当の若者へのアプローチが難しいため,まずは実現可能性の高い家族,特に親への支援が最も重要であると考えられる。本書は,米国で開発されたCRAFT(クラフト:コミュニティ強化と家族訓練:Community Reinforcement and Family Training)という治療プログラムを元にしており,認知行動療法の技法にもとづいて行われるものである。日本では,厚生労働省のガイドラインにおいて“ひきこもり”の家族支援として取り上げられ,今後ひきこもりの若者支援に活用が期待されている。全8回のプログラムを通して,ひきこもりのメカニズムを正しく理解し,コミュニケーションや問題解決の技法を家族に具体的に教えていくことで,家族関係の改善を促し,若者と社会をつなぐことができる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
6
craftの日本語平易版という感じ。ワークシートがダウンロードできると使いやすいが。2015/03/08
まろすけ
3
引きこもり支援の肝をとても上手くまとめてくれてるが、これだけでは足りない。家族システム論と一緒で、理論としてはエレガント(by斎藤環先生の著書の表現のパクリ)だけど、これを実践できる親はごく一部に限られそう。高い困り感と柔軟性とインテリジェンスを併せ持つ親のみかな。しかし著者らの意欲は高く、なるべくわかりやすく具体的・実践的にしようと腐心して書いただろう内容とは思う。つまり、ごちゃごちゃ言いましたが、『数ある支援技法のうちのひとつ』としてならば読んで損はない本。クラフト。認知行動療法の応用技法か。⇒2017/11/03
ゆう@公認心理師
2
CRAFT(コミュニティ強化と家族訓練)は物質依存の人を相談につなげるために家族を対象とした行動療法プログラム。それをひきこもり用に開発したのが本書の内容。プログラムの目的は①家族の負担軽減、②家族の関係改善、③子どもの相談機関利用の促進。問題行動を機能分析、暴力的行動へのタイムアウト、ポジティブ・コミュニケーションなど参考になった。2020/04/27
みなみ
0
わかりやすい言葉で、どう関わるかについてのヒントが得られます。
-
- 電子書籍
- そのお金のムダづかい、やめられます