内容説明
人は自分の中の魂の炎を上昇させ続ける時、初めてほんとうの意味で人間になり、そして、人生を発見する。 本書は60の寓話を通して、人はどこから来てどこへ帰っていくのか、この世界で生きるとはどういうことなのか、 どう生きるべきなのか、という問いへの回答を与えてくれます。 人生は私たちが創った通りになる。 人生は与えられるものではなく、つかみ取るものである。 人生は自らによる自分自身の絶え間ない創造だ。 それは運命ではなく、創造なのである。 ――Osho
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
百栗豆茶
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OSHO寓話集。人間はこの世のランプである。「人は、その人が見るもので満たされる。小さいものを見る者は小さいもので満たされ、偉大なものを見る者は偉大なもので満たされる」「問題が何であれ、その根本的な原因は、自分の外側に何がしかの安心を求めていることだ」「人生は自らが創る通りになる。人生は自分自身による絶え間ない自分の創造である」。講話本ではないためか、訳が少し難い気はしますが、人生とは何か、どう生きるか、を問う良書だと思います。2021/09/24
ワタナベ読書愛
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2019年刊行。インドの哲学や宗教的な修行などについて、皮肉とユーモアたっぷりの小話60篇でもって、本当に魂がきれいな人とはどういうことか?を教えてくれる本。昔話をよっと読む気軽さもあるが、読み込むと深い。変に威張っている自称・聖人とか、見栄ばかり張って心がなっていないエライ修行者などの様子がよくわかる。スピリチアルや精神的な話なのだが、実際の暮らしの中にもこういう人があるなあと思いながら読んでいた。間違った方向に全力で突き進んでいても、周りも本人も自覚がない状態がいろいろ書かれている。刺激的な一冊。2025/06/03
あたぱ
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OSHOはインド出身の神秘家。英国の新聞社が選ぶ「20世紀に世界を変えた1000人」に選ばれているそうだが、初めて読んだ。彼が生前に語った、真理についていのたとえ話や、逸話集である。どれも短編だから、その日の気分で開いたところを読むと、自分に適した教えが学べるのではないだろうか。 個人的な感想だが、話によっては前のものと矛盾しているように思えたり、理解できないものもあった。宗教は、経典や宗教団体の中に存在するのではなく、個人の中、人生にあるのだから依存したり探すものではない、という考え方には共感した。2020/01/14