角川文庫<br> いくさの底

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角川文庫
いくさの底

  • 著者名:古処誠二【著者】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • KADOKAWA(2020/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041083994

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内容説明

「そうです。賀川少尉を殺したのはわたしです」第二次世界大戦のビルマ北部。日本軍警備隊が駐屯することになったある山村で、一人の将校が殺害される。村人には死因を伏せたまま、連隊本部から副官が派遣され事態収拾が始まるが、第2の殺人が起きてしまう。通訳を務める日本人商社員、依井の視点から描かれる正体不明の殺人者と協力者とは? 第71回「毎日出版文化賞」「日本推理作家協会賞」(長編部門)W受賞作! 「戦場」という閉鎖空間の山村を舞台に、重厚繊細に描かれた戦争ミステリの名作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目けんこと

45
戦争小説のミステリ。200弱の頁数で、狭い世界観であったがおもしろかった。解説によると、第18回ミステリ大賞の『屍人荘の殺人』とは僅か2票差だったらしい。2020/03/10

達ちゃん

30
古処さん初読です。短いけど濃い戦争ミステリでした。2020/12/08

torami

24
文庫化で再読。ビルマに駐屯中の日本軍の小隊で起きた殺人事件を描く。 幸いにして(?)大事な部分を忘れており、かなり新鮮な気持ちで驚くことができた。 終盤は本当に圧巻で、次々に明らかになる真実とその裏に秘められた思いに息を呑んだ。 悪いことをしたのは誰?どこで判断を間違えたの?犯人をどう処すればいいの?……様々な"?"が頭に浮かび、そして、その"?"が「戦闘状態の日本軍」というベールに覆われて姿を変える。 改めて、戦争小説としてもミステリーとしても素晴らしかったです。2020/02/04

Book Lover Mr.Garakuta

20
ミステリー作品は、苦手だけど再読。軍部の事情がよく分かる一冊でした。2020/09/21

Book Lover Mr.Garakuta

20
ミステリは、苦手だけど。第2次世界大戦モノ(日本帝国陸軍ビルマ戦線)で、興味本位で購入。軽い筆致(←初めて知った)で描かれた作品だそうだが、その根底の奥深さは感じて、面白かった。日本帝国陸軍の勢いがある時代の出来事だが、個人的には閉塞感を感じながら読む。ミステリ作品として、面白いのかどうか?は、分からなかった。2020/03/10

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