内容説明
北陸線の事故で、姉の恋人が死んだ。その時、姉は松江に出張中だったというのだが、どうもオレには解せない。オレはひそかに姉の周辺を洗ってみるが、その矢先、モーテルの密室で男が怪死。この事件も姉とのつながりを連想させて、オレの不安は募るばかりだ。そして、苦心惨憺、ようやくつきとめた事件の真相は……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カニック
8
昭和40年代後半から50年代に大人気だった小峰元さんの青春ミステリー。時代背景は古いですが今読んでも面白く他の作品もジワジワと読んでいきたいです。2019/04/12
ふたば
2
一つ前に読んだ「パスカルの鼻は長かった」ユーモアたっぷりだが、今回のは全編にわたってシリアスである。子供でアリたくない主人公の大人になり切っていないがしかし、子供でもない少年の最後の時間を描いた作品。あまりも、短絡的な判断。。。と思うのは、既に少年だった頃の気持ちを忘れてしまっているからなのだろうか。2019/12/28
moonanddai
2
「蒼林堂(乾くるみ)」を読んで、ちょっと気になったもので読んでみました。小峰さんものは結構読んだのですが、これは初読。シチュエーション的には「赤川」的(こちらが後ですが…)ですが、60年代、70年代の、あのちょっと「斜に構えた」時代の雰囲気が味わえました。「だから」とも言えますが、(ほかの方も書いていますが)結末がちょっと悲しい…。/それにしてもこのころの「活字」って小さかったのですね。今なら5割増しのページ数になりますね。2015/07/03
いか
2
読み終わってまた最初のページに戻ると切なくなる。彼らにはあの終わり方しかなかったのか。2013/11/06
志摩子さん
1
なんかせつないです。2012/08/11