白村江

個数:1
紙書籍版価格
¥1,034
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

白村江

  • 著者名:荒山徹
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • PHP研究所(2020/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569769820

ファイル: /

内容説明

●歴史・時代小説ベスト10(週刊朝日/2017年)第1位 ●歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞 ●本屋が選ぶ時代小説大賞2位 白村江の戦いの“真の勝者”とは――東アジアを舞台にした歴史大河小説の文庫版を電子書籍化! 六六〇年、唐・新羅連合軍によって百済は滅亡、王とその一族は長安に送られた。遺された王族は倭国へ亡命していた豊璋ただ一人――。新羅の金春秋、高句麗の泉蓋蘇文、倭の蘇我入鹿、葛城皇子(のちの天智天皇)……各国の思惑は入り乱れ、東アジアは激動の時代を迎える。大化の改新、朝鮮半島の動乱、そして白村江の戦いへと連なる歴史の裏でうごめいていた陰謀とは。圧倒的スケールで描かれた感動必至の長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

内藤喜八

86
かなり以前に読み終えた本であることに読み始めてから、気づいた。まさに再読本である。筋は、解っていた、古代の朝鮮半島、朝鮮でも高麗でもない、それ以前の、今の韓国、それを新羅、百済、そいて高句麗とそれぞれの文化、民族で分かれていた。昔の日本は、その一部を日本の領国ともしていた。むしろ日本のルーツかもしれない、なんせ日本も文明的には未開な時代、朝鮮半島から文明を持った人々が移住して、それなりの地域連合もあった。それを流れにした歴史小説だ。二度目でも面白いといえば面白い。フィクション面が大きい。そうしたもの。2024/01/05

ひろし

52
白村江の戦いを題材に、古代の朝鮮半島をめぐる倭国、新羅、百済、高句麗、唐各国の思惑と動きを各国の王族などを登場人物にダイナミックに描き出している。日本と新羅・百済の関係、白村江での撤退など、歴史上の「不自然な事実」に独自の解釈を加え、それがストーリーと一致し説得力を持ってなるほどと思わせる。合わせて著者の作品に見られる幽玄の世界も垣間見える。東アジアの端といえ、古代の方が今よりも国際情勢に敏感で能動的だったのかもしれない。2021/06/26

活字の旅遊人

39
小説としては、面白かった。数年前、園村昌弘・中村真理子の漫画「天智と天武」を拾い読みしていたが、解釈は様々だ。このような謀略は、あってもおかしくはない。また、学者である高田貫太「海の向こうから見た倭国」、吉村武彦「蘇我氏の古代」などにある、当時の日本の情勢や日本と朝鮮半島との関係についての新しい説を取り込んでいるようで、読ませる内容になっている。読みにくくなることを覚悟の上で天皇を諡号で表さなかったことは評価するが、ならば「天皇」そのものや「聖徳太子」あたりの使用にも気を付けた方が良かったのではないかな。2021/01/10

ピップ

38
飛鳥時代の戦争「白村江の戦い」の話。結末が分かってる歴史小説ですが、時代と内容がとてもおもしろくて良かったです。この時代のことは蘇我入鹿って名前が変、程度にしか知らなかったので「大化の改新」のことがなんとなくわかってよかった。通説とは異なる内容だったのかもしれませんが、ロマンがあります。しかし国のトップって、ある意味非情で自らの手を汚すことを躊躇しない人じゃないとやっていけないんだろうな。厳しい世界だ。2021/09/13

如水

33
はくすきのえの戦い、と言った方がピン!と来るかも知れません。大化の改新後、時の朝廷が公に『外征』し、大敗した戦ですね。以後約930年(文禄の役迄)、日本の朝廷が公に外征する事は無かった…よっぽとトラウマだったんだろうなぁ…と勝手に思ってた其処のアナタ!多分読めば唸るでしょう‼️そんな内容。話も開戦21年前から。そんな前から布石が有って…と考えるとこれが正史じゃ無いか?と思える程良く出来てます。-駒、としては使えるようだ-僕等からにすれば、登場人物自体が『駒』。どう駒が動くのか?中々ミステリーな内容でした。2022/08/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14872270
  • ご注意事項

最近チェックした商品

 

この商品を含むセット一覧

該当件数1件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす