だいわ文庫<br> 超恋愛論

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だいわ文庫
超恋愛論

  • 著者名:吉本隆明
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • 大和書房(2020/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784479304005

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内容説明

恋情とはなにか。
結婚とはなにか。
愛が極まるとき、それはどこに到達するのか。
日本の伝統的な男女観から、三角関係における人間の心理模様まで――。
戦後思想界に燦然と輝く「在野の巨人」が語る、男と女の理想的な関係論!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

lonesome

38
「言えない」日本人の性質が夏目漱石の作品のの三角関係の物語を作っていると、日本人と西欧人の性質の違いと絡めて紐解いているところがなるほどと面白かった。結婚と恋愛は違うとよく言われているけれど、現実は確かに難しいことだと思うけど、一夫一婦制のくだりで書かれているように好きな人と魂で結び付いて「細胞同士、遺伝子同士が呼び合うような」相手と一生添い遂げられたらそれは本当に幸せなことだと思います。本物の恋愛は、世間的な価値判断ではなく自分にとって好ましいかどうかだけ。なるほどそうかもしれないな。2014/08/24

ケイ

30
恋とは細胞同士が呼び合うようなもの。しかし、万葉集の時代からの因習が現代の男女の足元には拡がり、文明開化後も後進国である日本的な恋愛に三角関係があり、漱石は執拗にそれについて書いていると語る。そして、恋愛、結婚、三角関係、不倫、結婚の近代化等を、作家の文学作品や実生活を例に挙げて説明している。さらには、恋愛をどこまで文学として書くべきかということ、大作家においても恋愛の最後の最後まで書く事は避けるが、書く事が文学ではないか、と主張する作者の文学論である。2013/09/04

ひかる

23
【父蔵書】なぜ父蔵書!?と思いながら1時間強で読了。全体を通して男性目線なので共感は覚えず。男女同権を語りながらも言葉の端々に男尊女卑が見受けられるのが不快でした。という私は男女同権よりかは女が後ろからついて行くべきと思っておりますが。2013/12/09

林 一歩

20
人間は動物だから、本能の赴くまま相手を探し、求めるだけなのだ。僕は運命なんて信じない。そんなものはつちのこや河童と同じ架空の産物である。それを都合良く変換し自己完結的に昇華することによって、男女が共同幻想してるだけ。それが恋愛である。2014/06/22

魚京童!

17
うん。なんというか、間違ってないし、好きなことをしゃべってもらって構わないし、どうぞご自由にって感じで、それ以上でも以下でもないし、なんだかなーって感じ。もっと感銘を受けて、「いざ!」って気持ちになれると信じて借りたんだけど、そんなことはなかった。世界は簡単には変わらない。そういうことなんだと思う。2020/01/19

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