フレドリック・ブラウンSF短編全集2 すべての善きベムが

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フレドリック・ブラウンSF短編全集2 すべての善きベムが

  • ISBN:9784488010935

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内容説明

奇抜な着想、軽妙なプロットで、短編を書かせては随一の名手。1963年には『未来世界から来た男』で創元SF文庫の記念すべき第1弾を飾ったフレドリック・ブラウン。その多岐にわたる活躍の中から、111編のSF短編すべてを年代順に収めた決定版全集・全4巻。第2巻には「闘技場」「ノックの音が」など傑作15編を収録。【収録作】「不まじめな星」/「ユーディの原理」/「闘技場」/「ウェイヴァリー」/「やさしい殺人講座全十回」/「夜空は大混乱」/「狂った惑星プラセット」/「ノックの音が」/「すべての善きベムが」/「ねずみ」/「さあ、気ちがいになりなさい」/「一九九九年の危機」/「不死鳥への手紙」/「報復の艦隊」/「最終列車」/収録作品解題=牧眞司/解説=大森望

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

40
正直に言うとあまり出来のよくないものや、「良くも悪くも昔のSF小説」という感想の域を出ない作品も多い。全集1から変わらず、サイエンス色が色濃くないものやミステリーなんかの方が今読んでも感心する作品が多いように思う。有名なタイトルがいくつか入っている割には全集1の方が面白かったような気もする。「やさしい殺人講座全十回」「ノックの音が」「最終列車」くらいかな。もちろん「闘技場」も興味深く読んだが宇宙大作戦のイメージが強すぎて比較の読書になってしまった。デスゲームものの走りと考えて読むのも面白いかも?2020/01/10

ネコベス

33
フレドリック・ブラウンが1940~1950年に発表したSF短編から選りすぐった15作を収めた短編集。第1巻より良く目にする有名作品が多く楽しめた。ユニークな発想が面白い「ユーディの原理」、地球人類の命運を賭けた異星人とのじりじりとした決闘を描いた「闘技場」、どこか牧歌的な侵略譚「ウェイヴァリー」、冒頭の文章が有名な「ノックの音が」、ほのぼのとした異星人との交流を描く表題作「すべての善きベムが」が良かった。2020/07/06

たまご

25
昨年からの宿題の1冊. やっぱりおしゃれなブラウン.でもこの年代は,少し不安な要素も見え隠れする作品が多くなっているように思いました.不穏な世界の始まりを切り取ったような.最後が「最終列車」なあたりとかもね….2021/01/02

マッピー

21
訳文にそれほど違和感を抱かないのに、タイトルの変更がとにかく気になってしまう。「ウェイヴァリー」はダメよ。 確かにWaveriesを発音通りに書くとそうなるのかもしれないけれど、ここは「ウァヴェリ地球を征服す」よりもっと古い「電獣ヴァヴェリ」が断然良い。若い頃にはピンと来なかったけど、今の時代にこそ読まれてほしい作品。新しいタイトルがよかったのは「報復の艦隊」。これこそSFのとある分野の金字塔と言ってもいい作品だと思っていますが、ネタバレになるので内容の書きようがないのがもどかしい。2021/06/02

Susumu Kobayashi

10
全15編収録。表題作や有名な「ノックの音が」はいかにもこの作者らしい、ユーモアの感じられる作品。その他、ユニークなガジェットをめぐる「ユーディの原理」、一人の男が全人類の運命を託されて異星人と闘う「闘技場」、SFというよりミステリの「一九九九年の危機」、短いゆえにオチは見えてしまうが「報復の艦隊」などもいい。スケールの大きな「夜空は大混乱」がとりわけ気に入った。長めの「さあ、気ちがいになりなさい」は、意外にもシリアスな作品(だよね?)。2020/05/21

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