内容説明
20年間、家族の待つ家に(ほとんど)帰らなかった著者は、二人の息子たちに宛てたエッセイを密かに書きためていた。誕生、入学、友達、挫折、就職……息子の人生の節目節目に著者はどんな心配をしたのか? どんな本を本当は勧めたかったのか? そして息子はどのように育ったのか? 父と子と家族をめぐる珠玉のエッセイ集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
72
読書時間がなくなるから勤めたくない、週に1日しか帰宅しない、数々のエピソードがある書評家北上次郎さんのエッセイ。タイトルどおり2人の息子さんとの思い出に絡めて自身の学生時代や生い立ちにもふれている。そこに書かれているのはピッタリの気持ちを表す書籍からの引用、その数がまたすごい。「え?この作品にそんな場面があった?」と思うことしばしば。2013年までの連載のため絶版の作品が多々あるのが残念。ご本人を知りたくて手にしたものの登場する書籍もかなり面白かった。(北上次郎:本名目黒考ニ氏2023年1月19日永眠)2023/01/30
山田太郎
36
ダメオヤジという割に子供に慕われてるし、いい家族ではないかと。奥さんができた人なのであろう。いろいろよく本知ってるなと、当たり前ではあるが。通勤電車の中ですが、くしゃみひとつやりにくいなと。ちょっと花粉症気味なんですが。2020/02/25
booklight
35
書評家、北上次郎(目黒考二)の息子エッセイ。息子について書きながら、本も紹介してくれる。初めは息子のエッセイ部分が面白く、本の紹介は余計に感じていたが、読んでいくうちに、書評とエッセイが等価なのに気づく。息子と同じぐらい、本が好きなんだ。生け花の先生が花について書くように、本について書評家が身辺雑記も含めて書いているかと思えば腑に落ちた。息子の話も小さな時のエピソードから思春期に話さなくなり社会人になってはまた少し話すようになる様子も普通でいい。そこに同じトーンで本の紹介が入るのがちょっと狂気もいえる。2022/02/28
スノーマン
23
今月一冊目。ゆっくりと味わった。エッセイなのでサーッと読めそうなものだが、この本はそうはいかない。タイトルにある通り、北上次郎さんの家族の話が中心だけど、各エピソードに付き紹介する本が、ことごとく面白そう。ミステリでもホラーでも、主人公一人ってことはない。どの物語の背後にも、家族がいるんだと、しみじみ。北上さん、平日は仕事場に泊まり、土日は競馬、という父親だったのに、息子二人との関係がすごく良い。距離感じゃないんだな。普通の家族は、ずっと一緒にいるから小言とか嫌なことも言って子供に嫌われるし笑 2023/07/06
kouichi
22
NHKのラジオで紹介されていて興味が湧き読みました。 家族に対する思いがとても率直に表現されていて、たびたびグッときて心が動かされました。 私にもまだ小さい2人の子供がいますが、いま子ども達と過ごす時間がどれだけ貴重なものなのか、どれだけ幸せな時間なのか、教えて頂いた感じがしました(大変は大変なのですが、、、)。 また、的確な書評が随所にちりばめられてられていて面白いです。 おすすめです。2020/06/24
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