創元推理文庫<br> おめざめですか、アイリーン

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創元推理文庫
おめざめですか、アイリーン

  • ISBN:9784488223052

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内容説明

1888年夏。鉄道事故で“死亡”したオペラ歌手アイリーン・アドラーは、夫のゴドフリーと親友ネルの三人で、パリ郊外の村で静かに暮らしていた。だが、持ち前の好奇心が、ふたたび彼女を冒険と推理の旅へといざなう。セーヌ川から引き上げられた男の死体にあった謎の入れ墨、ゴドフリーが命を救った若い女性ルイーズの“死”……アイリーンたちはこれらの真相を追い、モンテカルロへと赴く。かの地で待つのは、さらなる事件と謎、そして同じく事件解決に乗り出した名探偵ホームズとの再会……稀代のヒロインによるヴィクトリア朝ミステリ第2弾。/解説=池澤春菜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

38
"THE WOMAN"アイリーンが帰ってきた!!素晴らしき伴侶を得てShe is back。今夏の舞台はリゾート地。奔放な女優、悩み多き大公妃殿下など、前作よりもさらに華やかな人々が登場し、そりゃホームズの出番が少ないのもやむかたなしでした。ホームズにリゾートとか、パラソルとか全く想像できませんもの。あの名作『四つの署名』がモチーフにしてアイリーン再びの冒険譚。彼女はスパイとか怪盗の方が性に合っていると思う。この華やかな物語に片眼鏡をして居間の机に屈みこんでいるネルの方に私は余程肩入れしてしまうのですが。2014/01/03

ハンナ

19
前作より登録者数が4分の1になってる…。それもそのはず、上下巻を合わせた以上に分厚いけれど、お値段がハードカバー並みの文庫本なんですものー(泣)! 舞台はフランス、モナコ。探偵業を副業に(?)、マダム・ノートンとなったアイリーンの大活躍劇!時代背景は相変わらずしっかりとしている。謎解きまでちょっと間延びしちゃったかなー。ホームズとの対面や、原典との接点が結び以外にも感じられてちょっとにやにや~。あと6冊あるらしいけれど、翻訳されるかなー。2014/05/12

風竜胆

9
やっぱりホームズのおっさんよりは、美女アイリーンを贔屓にしますよねw2013/12/27

星落秋風五丈原

9
内容自体には『四つの署名』を念頭においているのかな、と思わせる箇所があった。大胆不敵で行動力に富み、度胸もあるアイリーンは、モンテカルロが苦手なホームズよりもよほど活き活きとしており、堂々たるヒロインぶり。「私は、礼儀や慣例を少しもかえりみず無鉄砲に走る二人にいつも歯止めをかける、信頼のおけるブレーキ役を楽しんでいた。彼らのほうも、きわだつ個性とゆるぎない能力を見せつける相手がすぐそばにいることで、かなり励みになったようだ(p121)」というようなことは、彼等の言動で見せればいい話で描写は不要。 2013/12/19

みろ

4
新婚夫婦プラス女友達の生活はなんだか楽しそうではあるけれど、事件捜査活動におけるアイリーンとゴドフリーの妙な能力の高さがあまりに万能すぎて若干興ざめなところもあった。また、ホームズの出番が少ないのが寂しかった。果たして続刊は翻訳されるのか?出たら読むつもりなんだけど。2015/09/07

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