内容説明
米国から世界に拡散する、「格差」と「分断の構図」とは何か? 成熟した民主主義国家で進む、分断のメカニズムを理解することで、知識人やメディアの偏向と劣化の理由がわかる。
知らず知らずのうちに、ラベリングされ、思考を規定されてしまう罠から、自分本来の暮らしと人生を、自らの手に取り戻すために!
目次
第1章 成熟した民主主義がアイデンティティの分断を生み出す理由
第2章 リベラルと保守はどのようにアイデンティティを分断するのか
第3章 アイデンティティの分断を受け止めきれない「独裁」という政治体制
第4章 グローバル化とアイデンティティの再構成
第5章 越境するアイデンティティによる民主主義の開始
第6章 現代社会の大変革を生き抜くための処方箋
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
なかしー
101
日本の政治アナリスト、実業家。やや保守的な自由主義者(≒リバタリアン)と自称。テーマ:アメリカを起点に世界に拡散する格差と分断について。それまで無かった又は潜在的な「格差」を政治利用を目的として政治家と学者が協力して「意図的」に作り出し、メディアを通じて拡散する事で人々に「分断」を引き起こす(これもかなり悪意な言い方だが…)リブラやデジタル人民元の仮想通貨による全体主義的な通貨統治の脅威×各国家統治機能の低下について言及。 そんな情勢下で個人はしなやかなアイデンティティーを身に付ける必要性があると説く。2020/11/20
南北
59
民主主義の「成熟」によって生じた分断を受け入れるべきであると著者は言う。人はそれぞれ多様なアイデンティティを持っているが、知識人やメディアによって特に選挙などではその一部を選別され、押しつけられた価値観によって行動してしまう。リベラル派は人種や学歴・所得・性別等の「属性ラベリング」で「分断」しようとするし、保守派は米国であれば建国の理念を守るかどうか、日本で言えば伝統的な価値観や共同体を守ろうとするかどうかで「分断」しようとする。現代は一人ひとりが自分で考えてアイデンティティを選ぶ時代になったのだ。2025/01/03
すしな
45
161-20.今回のアメリカの大統領選はいろいろ謎だったわけですが、全てではないにしても大方はこの本の内容で解説されているように思いました。平素からメディアの報道に批判的な立場でも、しらずしらずにメディアの作った対立軸に影響されていることを意識しないといけないと思いました。特定のアイデンティティやオピニオンリーダーを盲信することなく、柔軟に他の立場の意見を聞けるようにしないといけないなというのと、あまり個別のことに固執しないのも大事だなともいました。2020/11/29
ta_chanko
21
選挙屋だから分かる、世論形成の裏側。マーケティング技術の進歩により、ターゲットを絞って的確な宣伝を実施。敢えて社会の分断を作り出し、それを解決するように装いながら、票を集めていく。欧米で顕著な社会の分断は、やがて日本でも顕在化してくるだろう。一方で、社会の分断を社会の多様化と捉えることもできる。対立を煽るのではなく、多様性の中から共感できる部分を見出せるような社会になるとよい。マーケティングによる世論形成に踊らされず、しっかりと自分で考え判断していくことが大切。2020/02/12
takka@ゲーム×読書×映画×音楽
17
自分が何者であるか、つまり「アイデンティティ」は民主主義である社会では分断を生んでいるということを述べている本。台湾などで政治的な暴走があったり、SNSでも否定するにしても言葉が強かったり誹謗中傷のような意見も散見される。このような分断は知識人やマスメディアが言語や映像・データを使い、一側面・一意見が全てかのように発信することで起こると述べている。この本は分断の経緯、またそれらの分断から脱するための処方箋。自分は色々な意見がある場が最終的に「多様性」に繋がると考えているので、しなやかに自己確立したい。2024/05/22
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