内容説明
ラスト1行に震撼!驚愕の恋愛ミステリー。
奈子は、大学の通学路ですれちがう男性がとても素敵で、ずっと気になっていた。話しかけることもできず日々は過ぎ、いつのまにか彼と会えなくなってしまう。彼との再会を夢見る奈子。親友の葵とともに彼の行方を捜すも、いつもあと一歩のところですれ違ってしまう。果たして彼と奈子は再会できるのか?その先にある「戦慄のラスト」とは・・・・?!
短編「四谷三丁目の幽霊」、蘇部氏による抱腹絶倒「ぬぁがーいあとがき」収録。解説は狩野大樹氏。
WEBで期間限定全文公開をするとたちまち大反響。「最後の結末に身の毛もよだちました」「とにかく面白くてあっという間に読めた」「何度も読むと違う面白さが浮かび上がってくる」など沢山の感想が編集部に寄せられた。
読み始めたら止まらない!驚愕の展開が待ち受ける恋愛ミステリーを是非ご堪能ください!
※本書は『小説X あなたをずっと、さがしてた 【電子オリジナル版】』の文庫版です。
電子オリジナル版には入っていない、書き下ろし短編『四谷三丁目の幽霊』、あとがき、解説文が入っております。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チアモン
58
ラスト一行に命をかけましたというフレーズにひかれ、また「六枚のとんかつ」(バカミス)の作者ということもあって読んでみた。うーん。ラストの一行を読んでみて驚愕というより困惑という言葉の方がしっくりくるかも。おまけの「四谷三丁目の幽霊」の方が楽しく読めました。2020/02/07
スカラベ
48
表題作は、作者がラスト1行に命を懸けたと公言する1作。ネットで「小説X」として全文を公開しタイトルを募ったとのこと。「文庫X」と「ルビンの壺が割れた」の手法を掛け合わせたパクりで売り出すとはなんとも強かだ。文庫本のみに収録されている作者による長いあとがきからも、牛丼屋のバイトを脱却したい!本を売りたい!という熱気がひしひしと伝わってくる。文体が軽いのであっという間に読める。最後は確かに伏線も効いていて衝撃だ。小説にリアリティを求める人からは苦言がありそうだが、シンプルにストーリーを受容すれば素直に驚ける。2020/02/08
momi
46
今回この作品の帯に書かれている「ラスト一行に命をかけました…」につられて買いましたが単行本のほうで読んでいたことに数行で気づきました…。そうそう、あの時の衝撃ッ!!驚いたのなんのって…顎がはずれましたッ!!文庫で出版されて手にとりやすくなったので他の方が顎が外れてる姿を想像して楽しむことにします♬2020/01/14
ピロ麻呂
37
「ラスト1行に命をかけました」という帯のついた恋愛小説…あの名作イニシエーションラブを期待して購入。確かに最後の結末は斬新。だけど、深く考えれば無理があるような…相手もさすがに気付くと思うけど。まぁ、読みやすくて楽しめました。単行本の時の題名「小説X」はナシだと思う(^_^;)2020/02/17
hnzwd
33
ラスト一行で全てがひっくり返るというのは、ミステリ好きはいつも期待してしまう展開。表題作はネットで全文公開とかマーケティング的にも物議を醸し出した一作。。売れなかったか。。好きなんだけどなぁ。2020/03/22