内容説明
織田信長の乳兄弟でもある武将・池田恒興は困惑していた。あの信長が、何者かに討たれたという。家臣らが見えない敵に右往左往する中、途方に暮れた恒興は“秘伝書”を手に取る。そこには、信長が戦や政の際に思い感じたことが書き記されていた。恒興は秘伝書を頼りに、信長亡き世を生き抜こうとするが――。戦国のカリスマに仕えた男の葛藤を描く、傑作歴史長篇!(『信長さまはもういない』改題)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
如水
29
池田恒興が主人公。織田信長の乳兄弟で…で?って言う人💦織田信忠の寄騎に組み込まれてますが、実は武功目覚ましく…(評:信長)と言われてた方。話は姉川合戦から始まり(序章)、いきなり飛んで本能寺の変へ。で、客観的に見ても恒興の勇躍は此処から。非常に濃い?2年間の話が主題。『信長様はもういない』=命令に従えば良かった頃を懐かしみ、恒興が取った行動とは(イヤイヤ、それはアカンやろ、と自分は思った)?子(輝政=小説では三左)と比べると…ただ、勲功抜群の家臣団を育て率いてたのは間違い無くこの人、と思って読むと👍2022/12/11
ほにょこ
4
★★★☆☆ まあまあ。信長に仕えていた池田恒興が主人公。困ったときの秘伝書(信長の覚え書き)頼みであまり主人公に魅力がなくて最後も大体予想通り。予想外だったのは「序」「第一章」「第二章」「第三章」「第四章」ときて最後が「エピローグ」だったこと。普通に「終章」にしなさいよ!2020/02/05
ワンモアニードユー
3
池田恒興に焦点をあてたのは珍しい。子供と婿の森長可がユーモラスなので楽しく読めますが、作品の柱となる部分が弱い気がしました。もう一本突き抜けたらいい小説になるのになあと、若干モヤモヤが残る読後です。2023/03/21
茶幸才斎
2
ずっと、主君の命に従い生きてきた。だから、主君織田信長が本能寺で討たれたと聞かされても、どうしたらいいのか全く分からない。そこで、池田恒興は思い出す。かつて信長から、自ら戦や政について書き記した帳面をもらったのだった。以後、恒興は判断に迷うたび、この秘伝の書を開き、亡き主君の言葉に従い、身を処してゆく。そして、小牧長久手の戦い。恒興が見出した進むべき道とは。トラブルの報に触れ、困ったなーと思っていると、周りの誰もがどうしましょとばかりにこちらをじっと見ていたりする。ちょっと待て、いま考えるから、ってなる。2025/06/20
Minamo
2
池田恒興にスポットを当てたお話 今まで思ってた人物像とちょっと雰囲気が違かった。 2023/08/20
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